特別展もいずれ値上がる?

今朝の朝日新聞に載っていました。

東京、京都、奈良、九州にある国立博物館の入場料が値上げになるそうです。

多くの人は特別展に行くことばかりで、通常料金で平常展を見に行く人というのは根っからの博物館好きな方ではないでしょうか? だからこそ、この値上げは痛いのではないかと思います。それに、修学旅行の学生たちも、多くは特別展ではなく平常展の見学・参観が主でしょうから、これも値上げは辛いところでしょう。

博物館というと、人気のある展覧会は入場規制になることもありますが、そんな展覧会は実は滅多になく、特別展ですら曜日や時間を選べばゆったり見学できることが多いです。しかし、国内や海外から国宝や重要文化財級の品々を集めてくるとなると、その運送費や保険代だけでも相当な金額になるのは予想がつきます。特別展は押すな押すなの大行列で入場規制になるくらいでないと元は取れないのではないでしょうか?

翻って平常展。実は国立博物館は常に国宝や重要文化財がさりげなく展示されています。あたしも特別展を見に行っても時間があれば平常展も覗くようにしています、せっかく来たのですから。

しかし、こういう時、特別展のチケットで平常展も見られるわけですが、どのくらい博物館の収入になっているのでしょう。特別展って、たいていは新聞社やテレビ局がスポンサーについているので、入場料の過半はそっちへ持って行かれてしまうのでしょうか? だとすると、やはり博物館自体は雀の涙でしょうね。

見えているものだけではなく、修理ができずに展示も行なえない国宝や重要文化財も多いのではないでしょうか? アメリカの顔色をうかがって高い戦闘機やミサイルを買っている暇があったら、もっと文化的なものに予算を回して欲しいところです。それと資産家の人の寄付ももっと募れないものでしょうか? 海外ですと寄付で運営しているところも多いと聞きますが。