ホラーじゃないわね

三連休の真ん中です。例によって特にどこにも出かけることなく引き籠もっています。

それにしても、先月のことですが、やはり三連休の少し前に、とある人と「今週末は三連休ですね」という話題になりました。その人は休みの日はまず家にいることはないと言います。三連休なんて言ったら、それこそどこへ行こうか、今からワクワクするとのことです。

それに対してあたし、三連休になろうが、ただの土日であろうが、まず出かけることはありません。時に平日に休みを取ることもありますが、別にどこかへ出かけるために休むというよりは、単に代休だったりします。時には、ごく稀にですが、展覧会を見に行くために出かけることもありますが、年に何度もあることではありません。

別に一緒に出かける相手がいないというわけではありません。いや、実際そういう相手はいない、現在いないだけでなく、過去にもいたためしがないのですが、でも展覧会などは一人で行った方が気楽だったりするので、特に一緒に行く相手を必要とするわけではありません。単にあたしが出不精なだけです。

なんでこうなったのかは、このダイアリーでも過去に書いたことがありますが、つまりは二つ。まず第一に乗り物酔いです。電車はほとんど酔いませんが車はダメです。小さいころから遠足は楽しみなことではなく憂鬱なことでした。夏休みに田舎へ出かけるのも憂鬱な行事でした。行った先がつまらないのではなく、行くというその行程がつらいのです。だからおのずと出かけるという行為が自分の中では嫌なことになってしまいました。

第二は、昔から休日に誘われるようなことがなかったからです。たぶん上述の第一のような理由があったとしても人から誘われて出かけるような癖がつけば自分からも外へ出かけるようになったのかもしれませんが、そういう機会が訪れなかったので、人に誘われようが自分の意志でだろうが、出かけるという思考が欠けているのだと思います。

もちろん、人が誘ってこないというのは、第一に挙げた理由から、誘われても乗り気のない返事しかしてこなかった自分に原因があることはわかっています。断わっているうちに誰からも誘われなくなったというのが真相です。十分大人になった今でこそ乗り物酔いはあまりしなくなりましたが、やはり学生時代までは乗り物酔いが嫌だったのでクルマで出かけるような旅行は極力避けていました。せっかく楽しく出かけたいのに乗り物酔いで気分が悪くなってしまったのでは、誘ってくれた相手にも申し訳ないですから。

というわけで前置きが長くなりましたが、そんな本日も録っておいた映画鑑賞。今回はこちらです。

マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生」です。原題は「ALL THE BOYS LOVE MANDY LANE」で、いわゆる学園ホラーだな、ということはわかります。アメリカのバカ者たちがふざけ合っているうちに、一人殺され二人殺されていく、といった内容なんだろうなあ、ということは見なくてもわかります。

とりあえず簡単なあらすじを書きますと、高校のアイドル、マンディ・レインを誘って男三人、女三人で、男子生徒の別荘へ向かいます。酒を飲み、クスリをやって愉しんでいるうちに、謎の人物によって一人ずつ殺されていくというストーリー。前半で、なぜか万ディと仲の良い男子生徒と参加したパーティーで事故死騒ぎが起こるものの、これは全く後半のストーリーに絡みません。あえて言えば、この事故をきっかけにマンディーと友達の男子生徒の間が疎遠になってしまったくらいのことです。

後半の連続殺戮までも、かなり無駄なシーンが続きます。こういう作品の場合、開始早々に第一の殺人が起きないとならないと思いますが、たぶん30分か40分はたってから殺人ショーが始まります。それもジワジワと迫ってくる怖さはなく、あっという間に犯人も誰だかバレてしまいます。バレてしまったということは最後のドンデン返しを期待したいところですが、マンディも犯人とグルだったというオチがあるのみ。

だったら、なんで一緒に別荘に行った友人たちを殺した(殺させた)のか、まるっきりわかりません。幼少期に何かトラウマとなるようなことがあったのか、そういうシーンも、それを匂わすようなシーンも皆無です。ジェイソンのような殺人鬼ならともかく、仲間内の殺人なのですから理由がないと……

でもって、これは人によって好みが分かれるのでしょうけど、あたしにはこの主人公のマンディがまるで美人に見えません。そりゃ、主役ですからぶすな女優さんではありません。一応、アンバー・ハードなので、それなりには知られた女優さんですよね。ただ少なくとも、この映画では誰もが振り向く学園のマドンナ、とはとても見えない。そこが致命的ではないでしょうか?