新阪急ホテル

この数日、新阪急ホテルのレストランなどでの偽装が問題になっています。普段のあたしですと「ふーん」程度で済ましてしまうようなニュースなんですが、今回はちょっと気になります。なにせ、新阪急ホテルはあたしが関西出張する時の定宿ですから。

もちろん、問題になっているようなホテルのレストラン、お値段が高いですから、あたしは使うことはありませんが、ホテル内、エレベーターの中には季節ごとのレストランの催しのポスターが、美味しそうな料理の写真と共に貼られていて、「うーん、出張中に一回くらいは贅沢な食事でもしようかな?」という気分にさせられます。で、正直に告白すれば、新阪急ホテルの中のステーキレストランに一回、鰻屋に二回、入ったことがあります。どちらも美味しくいただきましたので、お値段相応の満足感は得られたと思っていますので、ホテルに対して文句を言うつもりはありません。

そもそも、こういった事件が起こるたびに思うのは、確かに客を騙したことは悪いですが、あなたは実際に食べた時に値段ほどの味ではない、メニューの食材を使っていないと気づいたのでしょうか、ということです。別に定宿だからかばうつもりはないのですが、自分が食べて満足し、値段相応だと感じたなら、あまり眉をつり上げ、ヒステリックにホテルを非難するのはどうなのかと思います。

ただ、そうは言っても、食材がメニューに書いてあるものと違うというのは料理人であればわからないのでしょうか? たとえばマグロが入荷したとして、それが大間のマグロかそれ以外のところのマグロかなんて、相当な料理人でなければ判別不可能でしょう。たぶん入荷した時の函にどう書いてあったかによるのではないでしょうか? お肉だって肉のかたまりを見て産地までわかる料理人は少ないと思います。

でも、芝エビが芝エビでなかったとか、キャビアが別の魚卵であったというレベルになると、料理人はわからなかったのかどうか、わからなかったとしたら一流ホテルの料理人としては問題ありではないでしょうか?(この際、ハンバーグを手でこねていたのか否か、パンを自分の店で焼いたものであったか否か、というレベルの話には触れません。)