やはり時間が足りなかった?

朝日新聞の読書欄に乃木坂46の高山一実が載っていました。彼女のデビュー作『トラペジウム』が売れているからでしょう。

あたしも読みましたが、確かに読みやすいですし、さすが現役アイドルだけあって、アイドルの世界のこと、よくわかっている描写でありストーリー展開だと思います。

しかし、後半がちょっと、と思います。

前半が非常によい感じで進んでいたのに、後半はなんか急ぎすぎている印象を受けました。単行本を出すタイミングなのか、乃木坂のスケジュールの都合なのかわかりませんが、とにかく短時間で結末まで書き上げたような感じがします。もしそうであるなら、高山自身はどう思っているのでしょうか?

もちろんあたしの勝手な感想であり推測ですから、もしかするときちんと時間をかけて推敲に推敲を重ねて書き上げた作品なのかも知れません。だとすると、逆に残念至極です。しかし、デビュー作であるならこれくらいで及第点なのでしょうか? 何作も書いていくうちに巧くなっていくのでしょうか?