南仏の香水は無形文化遺産

昨日の朝日新聞夕刊です。

調香師のインタビュー記事が載っていました。

そう言えば、先日、南仏の香水作りは無形文化遺産に登録されましたね。日本ではなまはげなどで話題になっていましたが、こちらも同じ時に登録された伝統技術です。

インタビューを受けているのはジャック・キャバリエですが、あたしの勤務先では、同じく高名な調香師であるジャン=クロード・エレナの『香水 香りの秘密と調香師の技』を刊行しています。

本書の内容紹介は以下の通りです。

著者は、エルメスの専属調香師。ヴァン・クリーフ&アーペルやブルガリの名香も手がけた人気調香師だ。彼が、その手のうちを本書で明かす。たとえば、調香師は香りを組み立てる素材になるさまざまな匂いをストックしておくのだが、彼独自のコレクションはどのようにつくられていったのか? 創作のアイディアはどのようにして生まれるのか? どのようにして匂いを記憶するのか? 日頃どのようなことを心がけているのか?……彼の代表作「地中海の庭」の創作過程も語られ、まるで調香の現場に立ち会っているかのような気にさせられる。くわえて、香水の歴史、嗅覚のしくみから、調香師の訓練と仕事、香水の市場とマーケティング、香りの知的財産権保護にいたるまで、香水にかかわることすべてが手ぎわよくまとめられている。

著者ジャン=クロード・エレナについては、こちらのページをご覧ください。彼も超一流の調香師です。