本日の朝日新聞の『風の演劇』の評の中で、保阪正康さんは別役作品について次のように述べています。
別役氏の作品には、不条理劇、あるいは前衛劇の方向が明確に示され、日本の演劇界の先駆たる役割を担う意気込みがあった。しかも早稲田の自由舞台を知る者には、社会主義リアリズムとの訣別も感じられた。
『風の演劇』の刊行は8月ですが、この保坂さんの評を先取りしたかのように、10月には文庫クセジュの『社会主義リアリズム』が刊行されています。
本日の読者欄の記事を切り取って、書店店頭でそれを挟むようにこの二冊を並べたら、ちょっと面白い趣向ではないでしょうか?
それにしても、これは偶然なのか必然なのか。なかなか面白い