やはりフィレンツェには一度行ってみたいものです

岩波新書の『フィレンツェ 比類なき文化都市の歴史』読了。

フィレンツェと聞くと、ルネサンスを代表する街、というイメージがあります。

それはそれで間違いないようですが、本書を読むとそれだけではないフィレンツェの一面が見えてきます。

古代から現代までを通して見ると、メディチ家の影響というのが、あたしの想像ほどは大きくはなく、むしろ市民全体の力がフィレンツェという街を作り上げていったのだという印象です。

ただ、やはり街の規模が小さいからか、歴史の中ではしばしば他国の影響を被り、翻弄されもしています。それでもフィレンツェらしらを失わずに現在までなんとか生き延びてきたのはさすがとしか言いようがありません。

フィレンツェどころか、ヨーロッパは一度も行ったことがないあたしですが、昔から「ヨーロッパに行くならどこへ行ってみたい?」と聞かれると「フィレンツェ」と即答していました。本書を読んで、ますます行って見たいと思った次第です。