今年も

9月18日。

柳条湖事件の日。

つまりは、満州事変。

個人的には、満洲は「満州」ではなく、「満洲」と書きたいので、「満洲事変」と表記したいところ。

やはり、日本人として忘れてはならない昭和史の一頁。

線路を爆破するなんて、現代の日本人の感覚からすると全く思いも付かない方法ですが、あの当時の日本人の多くは中国側のしでかした事件だと思わされていたのでしょうね。

当時のことを書いた書物などを読んでいると、やはり日本にとって南下してくるソ連は相当な脅威で、それは現在の北方領土を挟んで睨み合っているなんていう緊張感を遙かに上回るものであったことは容易に想像ができます。それに対して防波堤になってもらいたい中国は頼りにならないどころか、独立国家の体をなしていない状態、こうなれば日本自身が出ていってなんとかしないと満洲から朝鮮半島まで一気にソ連に奪われてしまう、そういう潜在的な恐怖があったのだと思われます。

そういう恐怖感を持った日本が選択した行動として満洲事変以降の一連のやり方が歴史的に見て間違っていたとは思いますが、なぜその道を選んでしまったのか、どこの時点ならまだ引き返せたのか、そういったことを考えるのが歴史に学ぶということなのではないでしょうか? 7月7日の盧溝橋事件などと共に、やはりいろいろ考えさせられる日です。