人の命は儚くて

午後になって天気が持ち直してきた東京です。朝は小雨がぱらついていたのですが……

そんな曇天の土曜日、母とちょっと池袋まで出かけてきました。

その理由は、いとこが亡くなったからです。

一週間ほど前、いとこの娘から電話があり、母が先日亡くなって、通夜や葬儀は家族で済ませ、でも知らせないわけにはいかないからと電話をくれたのです。いとことはいえ、もう十数年来親戚づきあいらしいこともなかったので、別に知らせてくれなかったからといって恨み言を言うつもりはありません。でも折角知らせてくれたのだからお線香くらいは上げにいかないと、ということで母と二人出かけてきたわけです。

いとこは、父の姉の娘で、父と父の姉が10歳も歳が離れていたので、いとことあたしも一回り以上歳の差があります。ですから、いとことはいえ、あたしが物心ついた時には既に十分に大人側の人でした。

で、いくつだったのかを尋ねたら67歳だったそうです。

もうそんなになるかと驚きましたが、自分の歳を考えれば不思議でもなんでもありません。電話をくれたいとこの娘ももう40手前、世間では十二分におばさんの年齢です。

聞くところによると、出先から帰る途中のバスの中で意識失い、運転手さんや周囲の乗客の人が救急車を呼んでくれたり、AEDを取りに行ってくれたりしたそうですが、救急車で病院について死亡が確認されたような状態だったそうです。

年齢相応に高血圧とか、そういったものはありましたが、特に持病と言えるようなものはなかったそうで、警察は念のため他殺の可能性も考え、バスの中の防犯カメラの映像などもチェックしたそうです。

詳しいことはわかりませんが(いとこの娘も医者に告げられた正確な死因は覚えていないのでは?)、たぶん解離性動脈瘤といった類のものだったようです。こう言ってはなんですが、これが中途半端に命だけは助かったとしても、もし意識が戻らず寝たきりになったら、それはそれで残された家族もたいへんだろうなと思います。病気こそ異なりますが、5年ほど亡父の介護をしていた身からすると、家族に病人がいる苦労は理解できます。

そんなこんなで、いとこ家族が住んでいた池袋まで出かけ、先程帰宅したところです。いとこには息子と娘がいるのですが、どちらも未婚なので、だんだん親戚が少なくなってしまいますね。