ほぼ丸かぶり?

書店店頭で見かけました。

 

左は祥伝社新書の『国民が知らない 上皇の日本史』、右は中公新書ラクレの『上皇の日本史』。祥伝社の「国民が知らない」というのは文字が小さいですから正題と言うよりも角書き扱いなのでしょうか? となると、完全に同じタイトルの本ですよね。それに発売日もほとんど一緒、どちらも新書という形態。うーん、ここまでかぶるとは!

別に非難しているのではありません。このテーマがどれほど関心を集めているかということが言いたいだけです。更に言えば、天皇ではなく、あえて上皇に注目したところに興味を惹かれています。

それにしても、来年には今上天皇が譲位して、恐らく現在の日本人全員にとって「上皇」という存在は初めて体験・経験するものではないでしょうか? もちろん、確かに歴史上の上皇とはまるで異なるわけですが、天皇と前天皇が並立しているというのは、歴史上何年ぶりのことなのでしょう?

来年の新天皇即位に向けて、天皇をキーワードとした書籍や雑誌の特集はこれからますます増えていくと思います。新刊を並べているだけでもフェアをやっているような感じになりそうですが、どこから手を着けてよいのか混乱もあるかと思います。

そんな方に読んでいただきたいのは人文会が発行している『人文会ニュース』の最新号、129号です。巻頭の「15分で読む天皇の歴史」はタイトルどおり、天皇の歴史について分かりやすくまとめたものになっています。人文会のサイトからPDFを閲覧できますので、よろしければ是非どうぞ。