下北沢のB&Bでのイベントの感想をメモ的に。
川本三郎さんが対談相手でしたので、昨日とは打って変わり、いろいろと王聡威さんから聞き出してくださるような展開。
もしこの事件をノンフィクション作品としていたら、死んでいった主人公と子供の声を聞くことはできなかったわけで、小説というかたちを選んだからこそ、母親と娘(大阪の事件では母親と息子)の声を聞くことができたのかもしれない。
主人公は家庭を持ったがために、そして子供ができたから、余計に孤独を感じしてしまったのだろうか? 確かに、産後の鬱というのは最近よく聞く言葉でもあり、昼間子供と二人っきりで、ストレスなどの発散場所のない母親が悶々として、結局育児放棄になったり虐待に走ったりというニュースもしばしば耳にします。
後味の悪い作品と思ってもらえれば、作者としては作品が成功した証だとのこと。