今朝の朝日新聞の記事です。
チベット騒乱から10年になるそうです。まあ、解放以来、チベットは折に触れ弾圧と抵抗が続いてきましたので、10年前どころか、もっと前から苦難の歴史だったと思います。
そんなチベット問題を扱った本は日本でも数多く出ていますが、今月下旬にあたしの勤務先からも『辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く』という一冊が刊行になります。
本書は、中国に特派員として長いこと滞在した著者が中国各地を歩き回って取材した記録です。歴史問題を抱えない欧米のジャーナリストだからこその視点が、嫌中本に慣れた日本人には新鮮に映るのではないでしょうか?
とはいえ、中国の人権弾圧、どうなってしますのでしょう? 国家主席の任期が撤廃され、ますます独裁化を強める習近平。それは思いのほか脆弱な中国社会に対する不安感の表われだという分析もありますが、だからといって許される範囲を逸脱していると思われます。どうしたらよいのか、まずはこういう本で少しでも現実を知るところから始めたいと思います。