来年は戌年です。
世間的には猫の方が人気があるような感じですが、十二支に猫年なんてありませんから、やはり犬の方が格上なのではないか、あたしはそう思っています。
ただ、あたしの勤務先は、ウェブサイトで「猫猫週報」なんてページがあるように、ネコ派が多いようで、イヌ派のあたしは肩身が狭い思いをしております。
が、出版物を見てみると、やはり犬の方が断然多いようです。ご覧ください。
とりあえず、犬に関わる本はこれだけあります。
『神は死んだ』です。死んだ神様の肉(遺体)を食べてしまった犬が出て来ます。
日照りの村に残ったおじいさんとの壮絶なサバイバルが心を打つ『年月日』も、おじいさんの相棒は目の見えない犬でした。
そして、犬の視点からワーグナーを描く『愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナー』、ケラさんの戯曲『犬は鎖につなぐべからず』、ノンフィクション『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』などもございます。
なかなかの充実ぶりの犬本ですが、翻って、猫本はどれくらいあるかと言いますと……
『漱石の『猫』とニーチェ』『カモメに飛ぶことを教えた猫』といったところでしょうか?