怪談

あたしが子供のころ、夏休みというと怪談映画が再放送されていたものです。あたしが子供のころの記憶で既にずいぶん昔の怪談映画が再放送されていたような気がします。当時はジャパニーズホラーなんて言葉は存在せず、たぶんホラー映画という言い方もポピュラーではなく、もっぱら「怪談」と呼ばれていたのではないかと思います。白黒だったかカラーだったかも忘れましたが、「紫検校」とか「累が淵」といった子供心にも相当怖い作品を、昼の2時、3時くらいに放送していたのをよく見ていました。最近は、ごく稀にそういった放送があったりしますが、夏だからホラー、といった風潮ななくなったのでしょうか?

でも、スカパー!などを観てますと、定期的にホラーは放送されています。ホラー専門の局こそありませんが、探すと案外放送されています。特にアイドルホラーが目に付きますが、これもその一つですね。

渋谷怪談2」です。今となってはかなり垢抜けた堀北真希が主演で、水川あさみとか松山ケンイチなんかも出ています。いわゆる都市伝説をベースとしたホラーですが、先行するいろいろなJホラーの寄せ集め的な内容です。なぜ堀北真希はなかなか襲われないのか、といったストーリー上の素朴な疑問もありますが、なんか消化不良な内容です。

前作からの続きという設定ですが、別に前作を観ていなくても楽しめます。そして本作も次へ続きそうなエンディングなのですが、続きは現在まで作られていませんよね。あまりヒットしなかったのでしょうか? もう少し呪いの正体である「さっちゃん」の物語を膨らませてもよかったのではないかという気もします。これではどこにも肩入れ、思い入れが出来ませんから。

 

それにしても、この作品の主たる鑑賞者って高校生くらいですよね? たぶんイマドキの高校生では渋谷怪談が四谷怪談を踏まえたタイトルだってこと、知らないのでしょうね。