売れてる理由、発見? 不明?
先日配本になった文庫クセジュの新刊『スピノザ入門』が、クセジュとしては異例のペースで売れています。
配本日はお盆休みの前日でしたので、丸二週間が経過したことになりますが、実際にはお盆休みで流通が止まっていましたので、書店に並んでからはせいぜい1週間程度だろうと思われます。
でも、売れているんです。既に追加注文を出してくれている書店もあります。
いまさらスピノザ? という気がしないでもないんですが、やはりいろんな哲学者がスピノザの影響を受け、またその著作にスピノザを引いていたりしているようなので、やはり根強い人気なんだなあ、と実感した次第です。
特に最近では、イタリアのアントニオ・ネグリがスピノザにしばしば言及しているとかで、その影響も少なからずあるのではないかと思われます。またスピノザの手頃な入門書が最近出ていなかったという事情もプラスに働いたかもしれないです。
というわけで、なんだかんだ言いながら、結構売り上げを伸ばしております。いかにもクセジュにしかないようなテーマの本がそれなりに売れるのは理解できるのですが、スピノザなんて日本でもそれなりに参考書が出ていそうなものが売れるのはちょっと意外です。
さあ、どこまで伸びるのでしょうか?
ちなみに、来月刊行予定<哲学の現代を読む>シリーズの新刊『フッサール』も事前指定が非常に順調に届いているんですが、こちらはなぜなのかまだ理由はわかりません(涙)。