2008年8月14日

一瞬でジャッジ?

昨晩は、近所の酒屋で買ってきた「二鍋頭酒」という中国酒を飲みながら、ボケーッとテレビを見ていまして、なんとなくTBS系の「テッパンノート」を見ておりました。

 

と、その前に「二鍋頭酒」ですが、これは中国北京の庶民の酒です。

 

いや、最近はそうでもなくなっているのでしょうか? でも北京へ行くと必ずミネラルウォーターなどをスーパーへ買いに行き、「二鍋頭酒」も買いますが、やはり安い方に入りますね。

 

十年くらい前は65度なんて度数のものが売っていたのですが、このところ60度を超えるものはほとんどスーパーでは見かけなくなりまして、近所で買ったのも北京でよく見た「五十六度」です。

 

これを割らずに飲むのですが、喉が焼ける感じで気持ちいいです。ただ、やはり日本で飲んでいても美味しくないですよね。やはり北京で、羊肉のしゃぶしゃぶなどを食べながら飲まないといけません。

 

十年ほど前のことですが、北京大学へ大学の研究会の調査旅行で伺いました。北京図書館と北京大学図書館の貴重な蔵書を、北京大学の先生の案内で閲覧し、校内の食堂でお昼をご馳走になりました。

 

冬本番ではありませんが、もう晩秋は過ぎ、冬に入っている時季でしたので、メニューはもちろんしゃぶしゃぶでした。ビールで乾杯したのはいいのですが、その後はこの「二鍋頭酒」が次から次へと出てきて飲まされました。

 

小瓶というかミニ瓶みたいな形のものもあって、どれくらい飲んだか覚えていません。ビールがチェイサーに感じられるほどの衝撃でした。でも、本場の北京でしゃぶしゃぶと一緒に飲むと、これがまた格別のおいしさなんですよね。

 

たらふく飲み食いさせていただいて先生方が門のところ、タクシー乗り場まで送ってくださったのですが、市中心部のホテルまでの道中、あたしは完全に車の中でグロッキーでした。夕飯もほとんど食べられず、ホテル内の日本食堂でうどんをすすった程度でした。

 

しかし、しかし、さすがに蒸留酒! 夜の10時くらいを回ったところで、途端に元気になりました。すっきりとアルコールが抜け、気分も爽快、ものすごくさっぱりとした気分です。よく「この酒は翌日に残らない」といいますが、翌日ではないんですが、そういう現象を実感した次第です。

 

とまあ、そういう素敵な想い出にあふれた「二鍋頭酒」ですが、日本ではなかなか手に入らない酒でした。横浜の中華街とかへ行けば売っているという話は聞いたことがありますが、青島ビールとか、紹興酒とか茅台酒といった海外に名を知られた銘酒と違い、まったく安い庶民の酒では、わざわざ金をかけて日本へ運んでも元が取れないのでしょう。

 

でも、最近はこうやって比較的気軽に手に入るようになりましたよね。うれしいことです。

 

 

さてさてようやくテレビのこと。テッパンノートです。

 

昨日は失恋ばかりして、男ができない女と題して、歌手の小林幸子とか南海キャンディーズの静ちゃんなどが登場していました。まあ、内容はたわいもない恋バナ、それもモテナイ話なんですが、そのやりとりの流れの中で、司会の島田紳助が「男は町を歩いていても目に入った女性を、これは抱ける、これは抱けない、と一瞬でジャッジしているんだ」という発言をして、女性ゲスト人が驚いていたのが印象的でした。

 

はあ、そんなもんですかね。抱ける、抱けないというのは大袈裟としても、比較的第一印象で決めてしまうというのは男性にありがちな傾向ではないかと思います。

 

で、ずいぶん前に見たテレビを思い出しました。どんな番組だったか、そして誰の発言だったかも覚えていないのですが、男性と女性の恋愛観の違いに関する意見です。

 

それは、男と女の気持ちの変化は引き算と足し算だという意見です。つまり男性は「この子いいなあ」と思った最初が最高点で、あとは時間の経過とともに「こんなところがいやだ」「ここが気に入らない」と引き算していくものである。その反対に女性は最初にあった時にそれほどだと思わなくてもつきあっていくうちにだんだん「こんな素敵なところもある」「ちょっといいなあ」と好意が足し算されていく、というものです。

 

昨晩の番組でもほしのあきが「最初はすんごい嫌いだった人でも、後から好きになることがある」と発言し、他の女性ゲスト人が皆大きくうなずいておりました。

 

ああ、そういうものなのか、と感じつつ、かつて見たテレビ番組のあの意見は、けだし至言だったのだと思い直した次第です。

 

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