2008年6月20日

鼻がポロリと光君......

吉祥寺の本屋さん、ブックスルーエのPR誌、というのかチラシに「ルーエの伝言」というのがあります。間違っても、ユーミンのルージュの伝言ではありません。

 

その最新号の編集後記に源氏物語のことが書かれています。今年が源氏物語にとってアニバーサリーイヤーだというのは知っていますが、源氏物語なんて、多くの人がほとんど読んでいないのでしょうね。

 

かく言うあたしも高校時代の古典の時間に巻頭「桐壺」が教材になっていたので多少読んだくらいで、あとは「若紫」も教材に入っていたでしょうか。そんな程度です。

 

だいたいのあらすじは知っていますが、昔から気になっていたのは源氏の最晩年が描かれていないってことです。確か「幻」とかいう帖で物語はぶちぎれて、その後はかなり時代が飛ぶんですよね?

 

版本学や古典学の研究成果がどうなっているのか知りませんが、この源氏の最晩年、つまり源氏の死が描かれていないのと言うのは、もともとなかったのでしょうか、それとも伝来の途中で失われてしまったものなのでしょうか?

 

なんか、とても気になります。

 

『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』という本が出ていますよね。『続 明暗』なんて本もありましたよね。そういった感じで、この源氏最晩年を創作した人っていないのでしょうか? どなたかご存じであれば教えてください。別に現代語でも構いません。既に室町や江戸時代に、そういう作品ってあったのでしょうか? そんなことすら知りません。

 

 

でも、あたし思うんですよ。

 

たぶん源氏の最晩年は、若い頃からの女遊びが祟って、性病を患って死んでしまったのではないかって。光の君と呼ばれた絶世の貴公子が、梅毒になり、鼻がポロッと落っこちてしまうなんて、とても書けませんよね、紫式部には。でも山東京伝あたりなら書きそうな気がしますけど......

 

梅毒か淋病か、はたまたエイズかはわかりませんが、たぶん性病で死亡、それが光の君の墓誌銘の最後に記される文言ではないでしょうか?

 

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