2008年6月13日

1000坪超!

「新文化」のウェブサイトにも出ていますが、くまざわ書店が初めて1000坪を超えるお店をこの秋に出すそうです。その他にもこの秋は数店舗の開店予定があり、その出店説明会が昨夕ありましたので行ってきました。

新規出店の店はどこも大規模ショッピングセンターの中の立地で、くまざわ書店が、と言うよりもショッピングセンターが出店ラッシュだから開店するという感があります。

そのあたりの事情は詳しくはないのですが、店舗立地法の改正を受けて駆け込みで立案されオープンするショッピングセンターが全国にたくさんあるようです。

巨大なショッピングセンターですから、比較的小さなテナントもあるとはいえ、基幹となるテナントはどこも巨大な坪数を持つものばかり。書店だって同様です。つまりはくまざわ書店でなくとも、出店すれば数百坪のお店になってしまうという状態です。

出席した出版社との質疑応答では、郊外型大規模ショッピングモールに出した失敗例は(?)という質問に、需要の見込み違いの店、つまりは供給過剰な地区の店がそうであるという、実に素直な回答がありました。

でもこれってくまざわ書店だけの、否、書店だけの話ではなく、この数年地方の郊外モールなどの書店を回ってみた感想としては、そもそもショッピングモールが賑わっていないと、書店の売り上げも上がらないという実に単純にして当たり前の事実です。

ショッピングモールが過剰なら、そこに出店する書店だって過剰なわけですよね。ショッピングモールの場合、主たるお客はファミリー層で、そうなるとあたしの勤務先が出している本はなかなか苦戦するのですが、くまざわ書店側としては、専門書を充実することで他の書店との差別化を図っていく、という方針らしいです。

主要都市なら紀伊國屋とかジュンク堂といった巨大店が専門書の充実度を競ってますが、郊外となるとなかなか難しいでしょうね。小さな地元のローカル店では我慢して専門書を売っていく体力がないだろうし......。くまざわ書店としてはその間隙を突くわけですね。

あとは、じっと我慢を一、二年、ってところでしょうか?

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