2008年5月11日

Windows Mobile 6 の多言語対応

iPQA 212に搭載されているOSはWindows Mobile 6です。PC版のウィンドウズがこの数バージョン、多言語化がかなり進んでいるので、モバイル版はどうなのでしょうか?

 

あらゆるアプリケーションを使い切ったわけではないですし、完璧な使い方をしているとは言えませんので、もしかしたら間違いがあるかもしれませんが、気づいたところを......

 

基本的には、高電社の「辞書ウォーカー」の中国語IMEで試してみるだけですが、そもそも高電社がワードやメールでフォントを指定すれば入力可能と謳っているので、メールとワードは大丈夫なんでしょう。以下はその検証です。

 

まずOffice Mobileです。

 

これはWord以外は多言語対応してないみたいです。ワードもフォントの指定を「辞書ウォーカー」附属の中国語明朝体フォントに指定しないと、もちろん表示されませんが、とにかく日中混在は可能です。

 

保存をするときに「名前を付けて保存」というメニューがなく、とりあえず文書の一行目がファイル名っぽく表示されます。さて、この時一行目が中国語だった場合、日中同形の漢字はファイル一覧でも表示されますが、純粋に簡体字の部分は□になってしまい表示できません。つまりメニューというか一覧までは多言語対応になっていないわけですね。

 

エクセルなど他のオフィスアプリは全滅です。

 

メールは標準のメールソフト、確かMobile Outlookですよね、これは一応ユニコードを使って日中混在のメールが作れます。

 

ブラウザは、どうもダメです。OperaとかLunascapeとかNetfrontとかWindows Mobile対応のブラウザはいくつかあって、Netfront以外はメニューでエンコードを選べるようになっています。選択の幅はPC版と比べても遜色ないくらいに豊富です。

 

でも、選んでも文字化けとかが直るわけではありません。ほとんどブラウザではフォントを設定するオプションがあります。これで「辞書ウォーカー」の中国語フォントを指定しておくと、中国語のサイトを閲覧したときには文字化けせずに見られます。

 

でも、フランスとかドイツとか韓国とかのサイトはダメです。たぶんエンコードごとにフォントを選べないからなんでしょう。そうなるとモバイル用のユニコードフォント、それもほとんどすべての世界の文字がセットされているユニコードフォントをiPAQにインストールして、それをブラウザの標準フォントに指定しないとなりませんよね? でもそれでうまくいくのでしょうか? そもそもPocket PCで仕えるユニコードフォントってあるのでしょうか?

 

以上のことから言えるのは、どうもPC版に比べてWindows Mobileの多言語対応はまだまだ、数年は遅れているということです。このあたりの情報はマイクロソフトのサイトを見てもほとんど提供されていませんし、ネットでも情報は容易に集まらないですね。

 

コメントする