2008年5月 6日

喝采、蘇る

Yahoo! JAPANのトップページに「連休中は本を読みまくるぞ!って、言ってなかった?」という囲み記事がありました。その中に「いま日本に足りないものは」という項目があって、見てみると、結局は失われつつある伝統とか品格とかいう本ばかりでした。

 

なあんだ、と思いつつ思い出したのは、この本の帯の文句。

 

俺たちには、まだまだ「ちあきなおみ」が足りない!

 

なんというコピーでしょう。いやー、ここまではっきり書かれると納得せざるを得なくなります。

 

昨今、若い人の間でちあきなおみ再評価の動きがあると言われてもほとんどあたしは気づきませんでした。スミマセン。

 

もちろん若い人というのは10代、20代ではないのでしょうけど、「喝采」などを唄っていた歌手・ちあきなおみの現役時代を知らない世代ってことでしょうね。

 

かくいうあたしも、歌手の時代をかろうじて知っていますが、記憶に残っているのは美川憲一とのCM「タンスにゴン」です。あの美川憲一とのコミカルなやりとりがやはり印象的です。いま思い出すと、あれはちあきなおみではなく渡辺えりこ(現在はえり?)だったのでは、という印象もありますが、あんなとぼけた味わいがありました。

 

しかし、本書はそんなおちゃらけたところはなく、ひたすらちあきなおみをリスペクトする人たちへの取材を通して構成された静かに熱い復帰待望の嘆願書ではないでしょうか? 感想はこちらに書きました。

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