本は何処へ消えた?
4月になって『ジェイン・オースティンの読書会』の売り上げが上がってきました。
映画が、首都圏では渋谷と川崎だけなんですが公開され、そういった地味な映画ではありますが、徐々に評判も上がってきて、客の入りもよいようで、それにつられるように原作本である『ジェイン・オースティンの読書会』も売れているという流れです。
ところで、この本は数年前に出した本で、出したころもかなり売れていたんですが、この一年くらいはだいぶ売れ方も落ち着いてきてました。ですから、主要な書店にも一冊入っているかどうかという在庫状況だったので映画の公開に先んじて3月に重版を行なったんです。
これがこの一ヶ月であっという間に消えてなくなってしまいました。
上記のように映画が地味な公開状況ですので、大型店でも別段それほど大量の注文が来たわけではありません。映画化で売れるのは廉価な文庫本ばかりですから、こんな純然たる海外文学の二千円を超えるような本は映画化されたからといって、飛躍的な売り上げを期待してはいけないのです。
なので、果たして重版分はいったい何処へ消えてしまったのか、それが謎です。大型店の在庫状況を見ても、有り余るほど持っているところはほとんどありません。むしろ、このところ動きがよくなってきた、なおかつ地方での映画の公開が控えている現状では、もう少し在庫していないとまずいんじゃないかと思われる書店も散見されます。
うーん、いったい本は何処へ消えたんでしょう?
ってことで、仕方ありません、また重版です!
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