岸田賞
今日は岸田國士戯曲賞の授賞式です。
場所は例年通り、神楽坂にある出版クラブです。例年通りと言いましたが、昨年は受賞作品なしだったので二年ぶりの開催ですね。
今回は受賞作は前田司郎さんの『生きてるものはいないのか』でしたが、前田さんと言えば、このところ戯曲だけではなく小説でも刊行が続いていて、一躍「時の人」って感じで、この受賞作も配本(取次搬入)日は10日なんですが、事前の評判は上々です。
戯曲というと、やはり文芸作品と違って、本屋でもあまり目立ったところに置いてもらえなかったり、読者(お客さん)も開いては見てくれても、戯曲=お芝居の台本、ということですぐに閉じて置いてしまわれがちです。
確かに、そういう意味では地味ですし、売れ行きもイマイチなのはわかっています。
でも、最近の受賞作なんか見てますと、会話も今現在あたしたちが使っているような台詞ですし、内容も面白いので、案外ケータイ世代には面白く読んでもらえるのではないかと思っています。だって、ケータイ小説って、大部分が会話文で成り立っているんでしょ?
だから、こういう戯曲作品も、いっそのこと横組みで作っちゃえば、女子高生なんかが、ケータイ小説と間違えて買ってくれるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう?
で、話は戻って授賞式ですが、なかなかの盛況でした。雨の中、ずいぶんたくさんの方がお見えになってくださいました。
料理が足りないくらいだった、のではないでしょうか? まあ、そのくらいがちょうどよいのかもしれませんが......
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