2008年3月25日

返品待ちと重版待ち

動きがよい本、売れてる本。

 

そうそうたびたびあるものではありませんが、時にはあります(汗)。

 

大手新聞の書評だけではなく、雑誌などの書籍記事、有名人がブログやテレビで話題載せた、なんてことがあっても売れたりします。と言うよりも、言ってはなんですが、そういうことでもないと、なかなか本って売れません。

 

出版社によって異なるのでしょうが、最初に作った(印刷した)本のうち、何割を発売の時に流通させるのでしょう? 逆に言えば、どの程度の量を手持ち在庫として残しておくのでしょうか、ということです。

 

最初に流通させた本が十分売れ、手持ち在庫も徐々に減っていく、タイミングよく重版になる、そしてさらにタイミングのよいことに書評が出る......

 

そういう好循環だといいのですが、だんだん在庫が減ってきて、重版しようかどうしようか迷っていて、追加の注文には対応できず、「返品待ち」ですと言い続けるような羽目に陥ることもあります(涙)。

 

それでも、その状態を我慢し通してしまえば、それでもいいのでしょうが、在庫がすっからかんになったところへ持ってきて書評が出て、全く追加注文に応えられず、そのタイミングで重版を決めると、悲劇です。

 

注文の電話には「重版待ちになります」なんて答えますが、重版が出来上がってきた頃には、書評の効果も薄れ(そもそも書評だって毎週毎週、入れ替わり立ち替わり出るわけですから...)、たくさん在庫を抱えていた書店さんも返品してくる、たまってた注文も返品でしのげる、だから重版なんかしなくてもよかったんじゃないかと後悔し始めているそのタイミングで重版が出来上がってくるものです。

 

長年の経験で、こういうことのないように、少しでも効率よく効果的に本を流通させなければと思ってはいるのですが......

 

 

はい、このところも、そんな悩み多き本が数点ございます。嗚呼!

 

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