映画アイゼンハイムは5月下旬
『バーナム博物館』というスティーヴン・ミルハウザーの短編小説集の中の一篇「幻影師アイゼンハイム」が映画化されたのですが、日本での公開はどうやら5月下旬からのようです。公式サイト日本語版を見るとそんな風に出ています。
上映館はそれほど多くないようなので(今後増える?)、あたしの勤務先で出している書籍版『バーナム博物館』の売り上げにどれほどの効果・影響が出るのかわかりませんが、映画自体は、あたしは既に見たのですが、面白いです。
オーストリア・ハンガリー帝国時代のウィーンが舞台ですが、なかなか当時の雰囲気が出ていてよかったです。肝心のマジック、アイゼンハイムが繰り出す幻影は、映画で見ると「こんな手品、ありえないっつーの!」というものばかりでしたが......
ミルハウザーと言えば、最新邦訳は、これもあたしの勤務先から出している『ナイフ投げ師』なんですが、これが1月上旬の刊行以来、順調に売れてまして、文芸書、特に海外文学が強い書店では軒並み在庫枯渇状態になってます。
訳者の柴田元幸さんは、雑誌「コヨーテ」が特集を組んでますし、まもなくその柴田さん責任編集の雑誌も創刊になりますから、この春はちょっとした「時の人」です。そんな柴田さんの(訳書とはいえ)最新刊が数多の書店で在庫切れでは洒落にもなりません。重版が決定し、来月早々には出品できそうです。
春からも、このように重版が続けばいいのですが......
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