2008年3月13日

映画「ジェイン・オースティンの読書会」

今宵、配給元ソニー・ピクチャーズの試写室で行なわれた映画「ジェイン・オースティンの読書会」を見てきました。

 

言わずとしれた、あたしの勤務先から刊行されてよーく売れた海外文学作品『ジェイン・オースティンの読書会』の映画化です。

 

もちろん原作はあちらのものですし、この映画もあちらで撮られた映画なので、あたしの勤務先のほんの映画化というのは、言葉の使い方としては正しくないのかもしれませんが......

 

まあ、それはおくとして、その前に断わっておかないといけないのは、あたしは『ジェイン・オースティンの読書会』、まだ読んでません。それどころか、オースティンの作品って何も読んでないんです。

 

でもでも、この映画は面白かったです。1時間45分の映画ですが、このくらいの長さがちょうどよいのかもしれません。

 

ただ、個性豊かな出演者たちを前にすると、この時間はむしろ短く感じます。もっと一人一人伸すトーリーを掘り下げてくれてもいいんじゃない、というちょっとした欲求が残るくらいの方が、映画としてはいいのかもしれません。だから、映画よりもドラマとしてやってくれたら、オシャレでかっこよくて、時には泣けて時には笑って、てな感じで、個人的には「アリー・マイ・ラブ」を見ているような気分でもありました。

 

話は、オースティンの長編6作品を題材にした読書会ですが、その物語世界と登場人物の生活が微妙にリンクして、更には恋愛も絡んで、でも決してイヤらしくはならず、本当に終始オシャレにまとめられている作品です。

 

オースティンを読んでいる人ならもっと楽しめるかもしれませんが、オースティンを読んでいないあたしでもこれだけ楽しめたのですから、本好きなら間違いなく楽しめるでしょう。別にオースティンの作品を知らないと理解できない映画ではありませんから。オースティンの作品は、あくまで舞台装置ですが、やはり見終わると『ジェイン・オースティンの読書会』もそうなんですが、オースティンの作品も読んでみたくなります。

 

余談ですが、同じ読書会モノでも『ダンテ・クラブ』とはずいぶん異なるものですね。

 

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