2008年3月10日

音楽書、健闘!

先月刊行されたUブックスの一冊『音楽のたのしみ 1』が好調です。

 

数日前に『音楽のたのしみ 2』が配本になったのですが、回っていたいくつかの書店で「あ、「1」が切れてる。追加ちょうだい!」と言われました。

 

ありがとうございます。>書店員の皆さま!

 

「1」と同時に配本になったUブックス版『翼のはえた指』も意外といい線いってます。これは青柳いづみこさんの著作ですが、青柳さんといえば、あたしはいま文春新書の『ボクたちクラシックつながり』を読んでいます。

 

作曲家の名前とか、ピアニストをはじめとする演奏家の名前は、ほとんどチンプンカンプンで、さらには音楽の技術的な名称(専門用語?)などもさっぱりなんですが、文章は楽しく読めます。そうそう、『翼のはえた指』の安川加壽子さんの名前も出てきてました。

 

Uブックスとしてはどちらも高定価な本なんですが、こなんに好調に売れていると、やはり音楽ファンってのは懐が温かいんだなあ、と思ったりしてしまいますが、如何でしょう?

 

というわけで、明日は『グレン・グールド 神秘の探訪』という、これまたお高い本が配本になります。これはグレン・グールドの決定版評伝です。グールドと言えば、他社からも本が数冊出ていますし、演奏を収録したCDがいまだに売れているみたいですので、そりゃ爆発的なヒット、ということはないかもしれませんが、それなりには売れてくれるものと期待しているわけです。

 

しかしなあ、あんまり音楽書が続くのもどうなんでしょう?

 

それに明日の『グールド』は間違いなく音楽書(芸術書)担当者のところへ行くんでしょうけど、先のUブックスは文庫・新書担当者のところへ行ってしまうのでしょうか? あるいはUブックスって意外と文芸コーナーに置かれているので、文芸書担当者のところへ行ってしますのでしょうか?

 

Uブックスコーナーで売れれば、それで問題ないんですが、「このUブックス、文芸じゃないから返品しよう」なんてことになるのはいやなんですよね。

 

できれば音楽書のコーナーに委託期間中だけでも置いてもらいたいものです。もちろん、あたしが顔を出しているお店ではそういう風に話をしますけど、あたしがふだん顔を出している書店なんて、全国の書店の数から言えば、0.00001パーセント程度でしょうから、とてもフォローしきれません(涙)。

 

ジレンマですね......

 

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