2008年3月 6日

こんな企画

黒田龍之助さんの『語学はやり直せる!』を読みました。

 

本についての感想はおくとして、本書の中ではあたしの勤務先の語学書シリーズ<言葉のかたち>と<言葉のしくみ>が、ちょっと触れられています。黒田さんも執筆者の一人なので、それを知っている人間には手前味噌な感もありますが、とにかく具体的に名前の挙がっている語学書はこの2シリーズとあと英語の本、一冊くらいだったはずです。

 

で思いました。実はこの本もそうなんですが、語学書というか、こういう語学に対する軽いエッセイみたいな本って、意外と各社の新書や文庫に入っているんですよね。

 

英語のものは、かなりヘンなものもありますが、それ以外でしたら本書のように比較的どの言語にも通じるものとか、フランス語や中国語などのほんのさわりにふれるようなものも、調べてみると意外と多いものです。

 

で、こういう本を中心に語学書のフェア(←いわゆる実用書としての語学書ではないですが...)って出来ないものでしょうかね?

 

確かに語学書の棚を見に来る人ってのは実用書としての語学書を探しに来ているのでしょうけど、こういう本をもっと語学の棚で展開・紹介できないものかって思います。

 

文庫や新書は、ほぼどの書店でも文庫・新書のコーナーに置いてあって、語学書とは担当者も異なるでしょう。文庫・新書の中における語学的なものの占める割合は本当に微々たるものでしょうから、文庫・新書担当者がそれに目を留める機会も少なければ、それを語学書の棚に並べてみたらどうだろう、などと考えることも稀でしょう。

 

一方で語学書担当者はどの程度、こういう手軽に読める新書・文庫の語学書があるのを知っているのでしょうか? もっと一緒に売れば良さそうなものを、と考えるのは現場を知らない営業マンの偏見なのでしょうか?(語学書、と呼ぶよりも語学教養書って呼ぶべきでしょうか?)

 

 

それと、以前刊行して、おかげさまでかなり売れた文芸書『ジェイン・オースティンの読書会』が映画化されて、このゴールデン・ウイークには公開されるらしいのですが、どっかで「<リアル>ジェイン・オースティンの読書会」って出来ないものでしょうか?

 

ジェイン・オースティン・ファンの人、書店員でもいいし、英文学者でもいいし、俳優でもいいし、読者代表でもいいし、あの本では6人ですけど、別に6人集めなくてもいいです。4人くらいでも十分じゃないかと思うのですけど、その人たちに実際にジェイン・オースティンの作品を改めて読んできてもらって、公開読書会を開くって寸法です。

 

映画の公開に合わせて、そんなことをやってくれる人たち、書店が見つかったら面白いのに、そんなことを夢想しております。

 

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