2008年2月13日

少しは元気になってきた辞書の世界?

『広辞苑』第6版のことを書いた時に、外国語の辞典の新刊がない、というようなことを書いたと思います。その時以外にも、過去に何度かこのダイアリーでは取り上げた話題です。

 

ところが最近、ドイツ語で辞典の改訂版が久々に登場しました。三省堂のクラウンです。第4版だそうです。がんばりますね。

 

ドイツ語(?)、と一瞬たじろぎましたが、まあ、何も出ないよりはいいでしょう。

 

で、何となく気をよくしていたところに、中国語も辞典も新しいのが出るみたいです。

 

やはりクラウン、「超級」という冠が付く辞書です。三省堂のクラウン中日は既に刊行されている辞書なので、こんどの「超級」が既刊の辞書とどういう差別化が図られているのか、個人的にも興味があります。

 

思えば、この二年くらい、実は電子辞書ってのも、やや頭打ち感が見えてきて、なおかつ「辞書を引いて頭を鍛える」なんて本がブームになったりしたので、紙の辞書がやや復権しつつあるのです。

 

電子辞書を使いこなせる人ってのは、実はその前段階で、紙の辞書で相当訓練を積んできた人だとも言われたりしますから、ここらあたりが電子と紙の棲み分けの、ちょうどよい落としどころなのではないでしょうか?

 

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