2008年1月10日

次は...

草思社さんのニュース、やはり業界を駆けめぐっているようですし、手近のRSSリーダーで「草思社」というキーワードを入れてみると、かなり多くの人がブログに記事を書いているようです。

さて一夜明け、今朝の朝刊各紙、だいたい載ってますね。負債は22億円だとか。景気のよい頃の年間売り上げが30数億円くらい、最近は16億円くらいで推 移していた、っていうのは、出版業界全体から見ればわりとよい方のはずだと思います。(「わりと」どころか、かなりよいはず?)

ただ、十年くらいでここまで業績が落ち込んでしまうと、いかな経営陣でも舵を取るのは難しかったのかもしれませんね。

でも新聞各紙やネットに載っているように、草思社さんと言えば、うちなんかより遙かに世間で知られたベストセラーを持っているし、朝日新聞書評欄の常連のような気がしていましたけど......

正直な話、朝日の書評に載っても昔ほどは売れない、という話も聞きますから、朝日に載ってもそれほどの潤いはもたらさなかったということなのでしょうか?(最近の朝日、確かに朝日らしいんですけど、渋すぎますよね?)

支援してくれる会社の下、建て直し、っていいますけど、それって人員整理、賃金カットがつきものなのでしょうか?

賃金、人員それぞれ3分の2くらいになって、なおかつ仕事の量はこれまでと変わらないか、それ以上をこなさないとならない、たぶん、そんな状況が続くのかしら?

ところで、役員など重役クラスはおくとして、この手の話、社員はどの程度わかっていたのでしょうね。会社へ出社したら「ちょっと全員集まってくれ」といき なり会議室に集合がかかり、行ってみたら暗い顔をした社長から倒産を告げられる......そんなシーンだけは見たくないものです。

その後は、取次や書店さんに事情説明の連絡をしまくって......悲劇じゃ。


長引く出版不況で、結局体力のないところが倒れていくわけですよね。これが本当に零細な出版社、それこそ年に1冊出しているかどうかってところだと、そも そも不況も何もないのでしょうけど、いわゆる「中小」と言われる出版社が、どこも内情は草思社さんと同じような状況になっているのだと思います。

連鎖反応(連鎖倒産)だけは避けたいものです。

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