2008年1月 9日

明日は我が身......

今日行なわれた、取次トーハンの新年会で、トーハンの社長が、正月6日間の売り上げが昨年比90パーセント程度だった、今年も厳しい年になる、といったような挨拶をされていました。

確かに、景気回復は大企業、製造業だけで、あたしたちの賃金はどんどん減っていくばかり。いいニュースなんてありません。

と、冗談めかしていってられない事態です。

一般の方を巻き込んだからなのでしょう、新聞でも大きく取り上げられた新風舎の問題。

年が明けて、出版界に最初に飛び込んできたニュースがこういうのでは、先が思いやられます。

なんて思っていたのも束の間、今日の午後「草思社が民事再生に」というニュースが飛び込んできました。

新風舎の件よりもよっぽどショックです。あたしだけでなく、うちの社員、草思社には知り合いも友達もたくさんいますし、うちとも非常に近しい出版社という印象がありました。

書店の店頭でも、うちなんかより、はるかに売れてそうな本が並んでいて、羨ましく思うこともしばしばでした。

それが、こんなことになるなんて。昨年末、社屋の移転があったばかりなのに......

出版界に限りませんが、得てしてこの手の話って、社員は外の人から聞かされたりするんですよね。負債の実態を知っているのは数人の役員だけ、なんて。

草思社さんがそうだったとは思いませんが、似たような出版社の今回の件、明日は我が身と思います。

ある日、出社したら会社に電気がついていなくて入り口も開かない......。と思ったら、見知らぬ人がやってきて倒産していたことを知らされるなんて、そんなことが起きませんように!







ところで、ここへきて、草思社のウェブページ、つながりにくいし、つながっても重いですね。みんな、何か情報はないかアクセスしているのでしょう。


もっとブっ飛びなのは、ウィキペディアの「草思社」の項、既に「2008年1月9日 東京地裁に民事再生法の適用を申請。」って書いてあります。なんて速い更新なんでしょう!

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