チップ
日本ではあまりチップという習慣はありません。
お金が余っているからなのか、格好つけているだけなのか、それとも本当に感謝の気持ちを伝えたいのか、時々チップをはずむ御仁もいるようですが、基本的には日本社会はチップ不要ですよね。海外からの観光客がチップを受け取ろうとしない日本人スタッフに驚く、なんて話も耳にします。日本でチップ(心付け)の習慣があるのは旅館の仲居さんくらいでしょうか?
ところで、このチップ、日本以外でも中国だって不要です。中国くらいしか海外に行ったことがないので、詳しくは知りませんが、基本的に中国はチップ不要の国です。ただ、かつて行った香港ではチップは必要でしたね。
この習慣が本土にまで広まるのか否か、それが気になるところですが、最近になって北京、上海あたりでもチップを欲しそうなホテルマンが見受けられるようになってきました。たぶん、チップを渡している日本人や欧米人が増えているのではないでしょうか?
個人的には嫌な習慣です。
さて、このチップ。中国では今年一気に広まってしまうのではないかと懸念しております。理由は簡単、奥林匹克(=オリンピック)です。
ホテルもどんどん建っているようですし、国を挙げて海外からのお客様受け入れに躍起になっています。既存のホテルも負けじとサービスの向上に励んでいるようです。ほんとにサービスが向上して宿泊料などが上がるのは理解できますが、便乗値上げもかなりありそうですね。(個人的には現状のサービスで十分満足なんですが……)
海外のやり方は何でも取り入れようという勢いですから、このままチップの習慣なども根付いてしまうのではないかと心配です。それでなくとも中国の役人は給料が安いのを補うためにいろいろな名目で庶民からお金を巻き上げる(徴収する?)のが一般的な国ですから、それが欧米のスタイルだという認識が深まれば、役人以外の人たちも……。
怖いです。
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