2008年1月 9日

2008年01月号

このところ小社では『エンジェル』『絹』といった映画原作本の刊行が続いていて、映画も各地で公開されています。かつての『海の上のピアニスト』『真珠の 耳飾りの少女』がそうであったように、映画が流行れば本も売れますので、ふだんは気にしない映画の興行成績ランキングなどにも自然と目が向いてしまいま す。

ところで、本を読んでから映画を見た人には、原作のイメージと違う、といった不満が募るのこともあるでしょう。あらすじが変わっていたり、登場人物の設定 が変更になっていたりと、映画には映画特有の制約があるのでしょうが、個人的には、軽々しく中味をいじくってほしくはないものです。

しかし、深く作品を味わうなら、本との違いを愉しみながら映画を鑑賞するもよし、映画のシーンを思い出しながら本を繙くもよし、ではないでしょうか。

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