2007年11月 1日

何が売れてる?

先日のニュースで、この冬のボーナスの平均が90万円と出ていましたが、いったいどこの会社の話よ(?)という感じです。

一部の本は売れていても(←あたしの勤務先の出版物というわけではなく…汗)、大多数の本はほとんど売れずに埃をかぶり、長引く出版不景気の出口はどこにも見えず……

書いていて暗くなります。


ガッキーこと新垣結衣ちゃん主演の「恋空」が公開ですが、もとはケータイ小説ですよね? ケータイ小説も一過性のブームで終わるのか、今後も続いて一つのジャンルとして確立するのか……。

たぶん、数年後には消えているのかな? それともケータイ小説というよりも「ライトノベル」よりももっとライトなノベルとして新しいジャンルに成長していくのでしょうか?

個人的には何はともあれ、文字を読んでくれる人が増えるのはいいことだと思っています。たとえ、どう言われようと、ケータイ小説を買ってくれるわけですから、本屋さんの売り上げにも少なからず貢献しているわけで、情けは人のためならず、で待てば海路の日和あり、でしょう。

問題は高校生100人がケータイ小説を読んでいるとして、そこからいわゆる世間一般で「本」と呼んでいるものに進む人がどのくらいいるのか、ってことです。

これは朝日新聞がいやらしいくらいに宣伝している、光文社のカラマーゾフについても言えることです。読者のほとんどは団塊世代のおじさんらしいですが、若い読者が皆無ではないわけで、そこからどの程度、海外文学に興味を持ってくれる人が生まれてくるのか、そこが一番気になるところです。

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