上海から北京へ行けない?
旅行代理店の店先に、そろそろ年末年始を挟んだ冬季の旅行パンフレットも揃ってきました。行くか行かないかは未定ですけど、例年のように近畿日本ツーリスト(近ツリ)のフリープランのパンフレットを、どうしても手に取ってしまいます。
やはり完全な年末年始は高いですが、それを数日ずらすと冬は安いですね。フリープランの方が、いろいろ刊行や食事の付いているパックツアーより高くなるのは、まあ業界の裏事情もあるので、今さらどうとも思いませんが、今回のパンフレット、いろいろ発見がありました。
まず昨年、否、今年の2月に行ったのでしたね、その中国旅行では西安→北京というコースで、上海には行かなかったのです。久々の西安も愉しかったのですが、やはり魔都・上海に行ってないので、多少の禁断症状といいますか、乾きのようなものは感じます(笑)。
そこでまずは上海旅行の値段などをチェックしました。このパンフレット、開くとまず上海なんですよね。その次に北京ということで、やはり上海の方が北京よりも人気なんですね。
わかります。だって、来年はオリンピックもあって、北京はあちこちで工事中。見られない観光スポットも多いですからね。あたしのように何度か行っている人間は、多少の観光スポットが見られなくてもあまり気にしませんが、やはり工事で埃っぽくなった市街は、それでなくとも空気が汚いので、これは閉口ですね。
さてさて、上海。これまでは上海賓館という静安寺から南へ10分~15分ほど歩いたところにある、日本人宿泊客も多い(パック旅行の定宿っだから?)ホテルが定番でした。しかし今回、パンフレットには人民広場近くの上海国際飯店も加わっています。それに値段もかなりリーズナブルです。
上海国際飯店は歴史のあるホテルですが、この値段から察するに昨今できたりリニューアルしたホテルに比べると設備の面で見劣りがあるのでしょうね。それでもAグレードですし、リッチが最高ですから、これは十分検討に値します。
なお全体として昨年よりもフリープランナのに選べるホテルが増えましたね。もちろん高級ホテルだとお値段も高くなりますので、訪中の日付とホテルのグレードの選び方次第では、相当な金額の開きがあります。
お次は北京。あたし、北京では学生時代の短期語学研修で北京外国語学院(当時)の留学生寮に泊まった以外、観光旅行できた時はずっと崇文門にある新僑飯店でした。旧館にも泊まりましたが、新館が出来て以降、フリープランのパックでは旧館という選択肢がなくなりました。旧館の方が安かったんですけどね。
とりあえず北京のみのフリープランでも、上海同様、ホテルの選択肢が増え、お値段が許せば、王府井あたりのグレードの高いホテルに泊まれなくもないわけです。今でこそ、目ん玉が飛び出るほどではないですが、あたしからすれば十分高いと感じられる北京飯店にもいつかは泊まってみたいものです。
それはそうと、北京のみではなく二都市を巡るようなフリープランでは、ホテルの選択肢はグッと狭まって、基本的にはスタンダードとデラックスしかありません。これまでスタンダードだと北京は新僑飯店、デラックスになると長富宮飯店という割り振りでした。
ところが今回、西安・北京とか北京・上海というコースでは、スタンダードの北京宿泊は東交民巷飯店となっています。東交民巷を歩いていた時に見たことがある気がします。たぶん、あのホテルでしょう。やっぱり新館もできてきれいな新僑飯店はオリンピック前で値段が上がっているんではないでしょうか? 周遊の安いスタンダードコースの価格を抑えるには、もう少しグレードを下げざるをえなかったのではないかと推察されます。
東交民巷飯店、どうなんでしょう? 場所は地下鉄駅真上の新僑飯店に比べると、どこからもやや距離があります。王府井には格段に近くなりましたが、新僑飯店ですと、何かと便利な新世界商城がすぐ南にありましたし、衛生面はともかく庶民の台所感覚を知るにはもってこいの崇文市場なんて市場もすぐそばでした。北京に行けば、ほぼ必ず食べに行く北京ダックの老舗・便宜坊も崇文門交差点のはす向かい。王府井には多少遠いですが、新僑飯店の立地は、フリープランで北京へ行く人間には非常に魅力的でした。
東交民巷飯店も、東交民巷がかつての趣を残しているのであれば、それなりに面白いのですが、最近の東交民巷は、大使館街時代の建物こそまだ残っていますが、通りの風情は全く失われてしまったと言ってもいいでしょう。さてさて、どんなホテルなんでしょう?
それはそうと、この周遊のフリープランですが、上にも書いたように北京→上海というコースはあるんですが、上海→北京というコースはないんです。どうしてなんでしょう? これまではありました。若干値段が異なる理由はよくわかりませんが、とにかく両方向あったのに、今年は一方通行です。不思議です。
それと、やはり洛陽を巡るコースってのは設定されていませんね。前回の訪中後、あたしはこのダイアリーで西安・洛陽を含んだフリープランが欲しい、あるいは西安のオプションツアーで洛陽を入れて欲しいと書きましたが、あたしなんかのこんなブログ、近畿日本ツーリストの人は見てくれるわけもないでしょうし、見たとしても小市民の一意見では影響力もないですよね(涙)。
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