2007年9月11日

ああ、あの日か…

今年も9月11日です。毎年マスコミでも比較的大きく取り上げられていますね。

テロには反対、罪もない人を殺すのはよくない、という素朴な感情は持っていますが、飛行機、それもごくごく普通の旅客機がビルに突っ込んだ映像を見た時の気持ちは複雑でした。何が起こっているのかわからない、という気持ちももちろんありました。と言うよりも、それが最初の気持ちです。

その次には怒りとか悲しみがわきおこるものなのでしょうか? 怒りとは犯人に対する、悲しみとは亡くなられて方に対する、ものだと思いますが、私はどちらも起きませんでした。非難されることを承知で書かせてもらうなら、実は内心「ざまあみろ!」という気持ちが起きました。

不謹慎であるし、亡くなられた方、そしてその家族、近親者の方の気持ちを考えれば、そんな感情を持つのは言語道断なのは、もちろんわかっています。でも一方で、驕れるアメリカに一泡食わせてやった、という清々しい気分も抱いていたのも事実です。

それは、あのようなやり方は許せない、認められないと思いつつも、その一方でアメリカの理屈や都合が世界を席巻していっている(いた?)当時の風潮に対し、ものすごい嫌悪感を私が抱いていたからだと思います。

テレビ中継で見た、泣き叫ぶ人々には同情します。でも、たぶんアメリカの人は毎年この日に亡くなられた方の冥福を祈ったとしても「なぜ、アメリカがあんなめに遭ったのか?」ということは考えないのでしょうね。「自分たちは世界のためにこんなに頑張っているのに、どうして世界の人はわかってくれないのだろう」と大多数のアメリカ人は思っているのではないでしょうか?

その押しつけがましさ、自分たちこそが正しいと思う傲慢さに対しては、やはり未だに嫌悪感を持ちます。たぶん、それがキリスト教なのかなあ、と思ったりもするのですが……。

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