2007年8月30日

恩師、また一人……

先程、通夜から帰宅しました。(ところで「通夜」はなんで「つや」と読み、「つうや」とは読まないのでしょう?)

大学時代の恩師・新田幸治先生の通夜でした。まだ74歳ですから、若くしてという言い方こそできないまでも、まだまだお元気で時には叱咤激励して欲しい年齢だと思います。

定年退官されて以後、後輩から様子を時々耳にすることはありましたが、この数年は年賀状のやりとりだけで本当に不義理をしてしまったのが申し訳ないです。

私の場合、今の私に決定的な影響を与えてくださった恩師は何人かいるんですが、新田先生は私が大学時代に卒論、修論の主査としてお世話になっただけでなく、そもそも大学院へ進む自信を与えてくださった先生だったのです。

中国学は大好きで、それを勉強したくて大学に入ったのですが、研究者とかそういった人間になれるとまでは思っていませんでした。でも学部生の頃、新田先生が他の大学の先生との共同研究のグループに参加するに当たって、私に声をかけてくださったのです。

俗っぽく言ってしまえば、先生方の共同研究に弟子を連れて行って、実働は弟子たち学生にやらせるって言えるのかもしれませんが、学部生だった私には、自分がこつこつやってきた勉強が認められたようで、ものすごく嬉しかったのをついこの間のことのように覚えています。

この時、新田先生が、たまたま教えていたクラスにいた私に声をかけてくださったので、「よし、大学院まで行って、もっと勉強しよう」という気持ちが固まったわけですから、最初に決定的な影響を与えてくださった恩師であったと私は思っています。

学問的には何一つ恩返しができなかったのが残念ですが……

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