2007年7月15日

今更乍らキャリー

スカパー!で映画「キャリー」をやっていたので見ました。

この映画、あたしが10歳の時の作品なんですね。もう少し大きくなった頃だったような記憶があるのですが
いづれにせよ、当時劇場に見に行ったわけではないので……

物語は言わずとしれたスティーヴン・キング原作で、さえない女子高生キャリーが、クラスメートにいじめられ
卒業前のパーティーでクイーンに選ばれたのも束の間、それはいじめっ子によって仕組まれたことで、表彰のステージの上で豚の血を頭から浴びせられてしまいます。

キャリーのお母さんというのが、これまた変な宗教にかぶれていて、どうも家庭的にも愛情希薄な生い立ちを背負ったかわいそうなキャリー。キャリーは念じるだけで物を動かせる特殊能力あって、血を浴びせられた後、気持ちの平静さを失ってパーティ会場を阿鼻叫喚の地獄へと変えてしまいます。

キャリーに悪意をもっていなかったのか、それとも最後にキャリーに仕組まれたいたずらを食い止めようとしたからなのか、一人の少女を除くと誰一人助からない、救いのない結末。

血だらけのキャリーは帰宅すると、こんどは母に殺されかけ、ついには母親を殺してしまい、母の遺体を抱きながら燃え落ちる自宅とともに自らも命を絶ってしまいます。

と、見終わってつくづく「救いのない物語」だと思います。キャリー役の女優さん、高校生役なのに当時26歳だったとか、すごいです。

一人だけ助かった少女が夢でうなされるところは、いろいろなレビューで書かれているように、やはり余分かな、蛇足だなと思います。これが複線になって「キャリー2」へつながるわけですが、まさかの時点でパート2の制作を念頭に置いていたとは思えませんが。

それにしても、その助かった女の子は、自分のボーイフレンドにキャリーをパーティーに誘うようにたのむわけですが、どこまであの陰湿ないたずらを知っていたのか、よくわからない部分もありますが、これは原作ではなく映画の方の問題でしょうね。

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