2007年6月29日

自問未答

今週の水曜日に宇都宮へ日帰り出張をしてきて、とりあえず出張前半戦が終了と勝手に思っています。残るは、水戸と筑波の茨城地区、それに北海道です。

この時季の出張の目的は、秋からのフェアの案内です。それにしても、あたしの勤務先ってしょっちゅうフェアやっているような、という気がしないでもないん ですが、意外といろいろなジャンルを出版しているので、かろうじて「しょっちゅう同じようなフェア」という事態は避けられているんじゃないかと......。で も、やっぱり多いかな?

で、行った先で書店の人と話していると、フェアに興味を示してくださる書店も数多くあるんですが、やはり「もっとなんか面白いことやろうよ!」という話になるものです。

まず自分たちが面白い、愉しいと感じなければ、読者にだってアピールできっこないわけですから、この考え方は間違っていないと思います。でも、ふと思ったりもするんです。

自分たちが楽しめれば、それで果たして読者(書店のお客さん)も愉しめるのだろうか、と。

少なくとも日常的にお客様と接していない出版者の営業マンとしては、そこのところに本質的な不安を抱えているわけで(あたしだけ?)、そこの部分に関しては常に書店の方の励ましと後押しによって間接的に納得しているようなところがあります。

また、そんな風に書店の人と盛り上がって独自なフェア企画が立ち上がりそうになると、やはり思っちゃうんです。

こうして書店の人とは向き合っているかもしれないけど、果たして読者とは向き合っているのだろうか、と。

これも上と同じです、書店の人を通して、確かに読者とも向き合っているんだぞと自分を納得させているわけです。

最近読んだ福嶋聡さんの『希望の書店論』に、チラシだけ持ってきて「最近どうですか?」しか言えない営業マン、といったようなことが批判気味に書いてありました。嗚呼、自分も似たり寄ったりだなあと情けなくなりました。

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