2007年4月12日

この時季は多い!

今週あたりから学校も新年度が始まってきたのではないでしょうか? ある電話が多くなってきたことから、それがわかります。
 
どういう電話かと言いますと、大学の語学の先生や大学生協から「先生用の教科書が届いていないんですけど! すぐ送ってくれますか?」というものです。
 
先生用の教科書って別に答えが書いてあるわけではなく、つまり1冊先生に献本するわけです。ほとんどの先生方には昨年の秋に主だった教科書を見本として送っているのですが、それ以外の教科書を使うことにした先生などは手元に教科書がないので請求してくることが多いです。
 
しかし、ふと客観的に考えると、なんで先生に一冊あげなくちゃいけないんでしょう? そりゃ、その先生がうちの教科書を採用してくれたから、その先生の分1冊くらいはサービスしましょうよ、ってことなんで、そこまでは理解できます。
 
でも、上に書いたように、昨秋送っているにもかかわらず、再請求してくる人が多いんです。確かに秋には各社から見本として大量の教科書が送られてきて、いちいち包みを解いて見ているわけではないので、こちらが「送ってありますが…」といっても先生からすれば「受け取ってない」ってことなんでしょうけど、平気でそういえる神経はすばらしいものです。
 
中には、ちょうど新年度の時季だからでしょうね、引っ越しで家の中の荷物が片づいていないので、もらった教科書を探している時間がないから送ってくれ、って言ってくる方もいらっしゃいます。「探してくださいよ」と言いたくなりますが、結局は採用してもらったものの弱み、先生に直接言われると送らざるをえないものです。
 
結局、教科書はただでもらえる、言えば何冊だって送ってくると思い込んでいる先生も意外といるのだと思います。ただ、よーく考えてみると、語学の先生って万を持って数えるほどいるわけで、その中でこういう電話をしてくる人って100人もいるわけじゃありませんから、本当に一握りの方々だけのことなんでしょうね。
 
中には「もう1冊いただいていますから、ちゃんとお金払います」と言ってくださる先生も割といるんで、不平不満ばかり言っていちゃいけないなあと思います。それに、そういうふうにしてしまったのって、結局は我々出版者の側のせいだと思いますからね。
 
でも、教科書なんて数冊もらったって1万円いくかいかないですよね。これが医学の世界だったら億の金が動くんでしょうね。感覚がおかしくなりそうです。
 

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