2007年2月27日

蜂飼耳さん&菊地信義さん、トークショー

今宵、表参道にある青山ブックセンター本店で、詩人の蜂飼耳さんと装幀家・菊地信義さんのトークイベントがありましたので行ってきました。

同店担当営業マン曰く、最初は平日なのでどのくらいお客さんが集まってくれるか不安もあったとのことですが、実は今日を遡ることかなり前には事前の整理券が完売(?)していたそうで、実際にもかなりの盛況でした。

蜂飼さん、菊地さんお二人とも飾らない方で、非常にざっくばらんに肩の力を抜いて、楽しいトークを披露してくれました。一年半前にあたしの勤務先から『孔 雀の羽の目が見てる』を出した時に初めて面識を持ったというお二人ですが、トークを聞いている限り、かなり以前からのお知り合いのような雰囲気でした。

トークショーの内容については、たぶんいろいろな人がブログなどで書いているでしょうからあえて省きますが、新刊『空を引き寄せる石』について蜂飼さんが 「石を拾ってきて文鎮代わりに使っています。でも、ある時その石を使わなくなってしまったら、またただの石に戻ってしまい、かつてその石が自分の机で文鎮 として使われたなんて誰も知らないんだろう」といった趣旨の発言をされていました。

あたし的には、もしその石がまた誰かに拾われて文鎮として、あるいは全く異なる別の用途で使われたりしたら面白いだろうなと感じました。石は生物ではない ですから、それこそ物理的に破壊されない限り(風化して自壊する?)、ほぼ永久に存在し続けるわけですよね。そうすると幾人の人の手にわたるのだろうなん て想像しちゃいます。

実は石は意志を持っていて(←洒落じゃありません!)、何人の人に拾われるか、石同士で据そうしている、そして先年に一回集まってお互いに「自分は何人だった」と自慢し合っているではないだろうか、などと想像してしまいます。

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