2007年1月 9日

これはちょっと……

来月、西安・北京へ行こうと思っています。
 
いえ、思っているのではなく、旅行会社に申し込んでありますから、行くんです。
 
西安は数年前に行って以来、しばらくぶりなので、ちょっと楽しみです。かなり都市化、近代化が進んでいるのでしょうか?
 
まだ行っていない見所も多いのですが、西安の観光地って、割と市街から遠い郊外にあるのが多いんですよね。なので、あまり移動ばかりでは母が疲れてしまうので、どうしようかと思っています。
 
とりあえずネットで何か情報を仕入れようかと検索していましたら、「西安旅遊網」というサイトを見つけました。このサイトはご丁寧に日本語版がありました。
 
中国語版を見ても日本語版を見ても、正式な観光局が運営するウェブサイトのようですが、このサイトの日本語版、ちょっと日本語が……
 
だって、一番下に書いてあるコピーライト宣言が「本ウェブ・サイトの帰属は西安士の観光局にだ」って、これ訳文じゃないでしょ? どうも、自動翻訳ソフトに翻訳させた結果みたいですよね。
 
 
ただ、断わっておきたいのは、別にあたしはこういう日本語版を見つけて、それこそ鬼の首でも取ったかのように非をあげつらうつもりはありません。むしろ逆です。
 
西安なら、それなりに日本人も大勢いるはずです。もちろんこういった公的機関のウェブサイトですから、ちょちょいのちょいといった簡単な作業はマズイでしょうけど、それでも西安在住の信頼できる日本人に一読してもらえれば直せるような間違い(間違いとは言わないまでも、おかしなところ)を直せるはずです。どうして、それをやらないのでしょう?
 
あたしは数年前まで編集部にいて中国語の教科書とか作っていました。日本人の先生が著者の場合、あれだけ中国語ができる人でも、本文、例文など中国語の部分は同僚や友人のネイティブにすべてチェックしてもらっていました。
 
恐らく教科書でなく、パンフレットや説明書など、日本人が作る場合、ネイティブチェックは欠かせない行程だと思います。中国の人にはそういう習慣ってないのでしょうか? これが対中国人向けの日本語ページ(←それって何?)ならまだわかりますが、観光局のサイトの日本語版ですから当然日本人向けに作っていますよね。それが、あの日本語ではむしろ逆効果にしかならないんじゃないかと危惧します。
 
もし中国の人が「日本人にチェックしてもらわなくなって問題ない」という考えを持っているのだとすれば、お互いの間違いを指摘しあえる信頼関係が構築されていないってことですから、中国のことを学んでいた身としては悲しい気持ちになります。
 
日本人にチェックしてもらうなんて中国人のメンツが許さないなんて思っているのでしょうか? もしそうであるなら、そういうわだかまりが一日も早くなくなって欲しいと思いますが。
 

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