年賀状
高校の時、一年生、二年生の時ですが、年賀状配達のバイトをしました。確か12月に入った頃だったか、11月だったかに郵便局からバイト募集の案内が来て応募したわけです。たぶん、そこらじゅうの高校生にDMが届いていたんだと思います。
バイトは12月の20日過ぎから始まりました。いきなり元旦に配達しろと言われても無理ですから、慣れる意味もあったのでしょう。数日もすると慣れてきますね。なにせ、自分の自宅の地区は外されますが、たいていの場合、すぐ近所を配達するので土地勘もバッチリですから雨さえ降らなければ、それほど寒くもなく快適なバイトでした。
むしろ時給が安い内勤をやっている女の子たちの方が可愛そうでした。なにせ当時の郵便局、別に郵便局だけとは限らないと思うのですが、社内(局内)禁煙なんて発送は全くなく、仕事しながらタバコをスパスパ、と言いますか、タバコを吸いながら仕事、っていう人ばっかりでしたから、閉め切った局内の空気は、そりゃあもう死にそうなくらいツライものでした。
タバコ嫌いのあたしには、そんな局を飛び出して外へ出られる外回りの仕事は天国でした。
さて、年賀状配り。当日は配達エリアの順番で初めの方の家の分だけをカバンに詰めて出発です。それ以外の年賀状はエリア内のあるお宅の玄関先に、あらかじめトラックで運ばれているのです。
最初のカバンの年賀状を配り終わったらそのお宅へ向かい、そこで年賀状をカバンに詰めて又配達に出ていくのです。年賀状の量はかなりありますので、そのお宅に行ってはカバンに詰めて出ていくという作業を繰り返すわけです。
あたしは自分がバイトをするまで、年賀状が近所のお宅に31日の晩のうちに運ばれているなんて知りませんでした。もちろん地域によってはそんなことをしていないところもあるでしょうし、あたしがバイトをしたのが既に二十年も前の話なので、今もそんなやり方をしているのかどうか……。
毎年年賀状の時期になると思い出す想い出です。
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