2006年11月19日

懐かしく

新聞で北京の・五道口の記事を読んだので、懐かしくなって北京へ行った時の写真を掲載したページを見てました。

そうしたら、以前に作ったページはスタイルシートもろくに設定していなくて、見た目にも不格好なので、スタイルシートを使って少し体裁を整えてみました。

えっ、それほど変わってない?

まあ、それはともかく今回改めて修正のために眺めていて、あたしが初めて中国へ行ったのは1988年のことだったのかと思い出しました。

ところで王府井には現在「新東安市場」という巨大なデパートがありますが、ここはしばらく前まではだだっ広い空き地でした。それもそのはず、この巨大なデパートを建てるために、それまであった建物をすべて撤去したわけですから。

でもって、以前は何があったのかというと「東風市場」と呼ばれるごみごみした市場でした。名称は何回か変わったようですが、あたしが行った88年当時は「東風市場」でした。

どんなところだったかと思って写真を見てみたんですが、なんとこの東風市場の写真って一枚も取ってなかったんですね。今日、改めて気づきました。これは本当に残念です。

どんなところだったかというと、大きな大きな体育館みたいな建物に、縁日の屋台よろしくたくさんのお店が建ち並んでいたんです。もちろん平屋で、入り口付近など部分的には2階のあるところもありました。

と、こんな説明じゃわからないかも知れませんね。あたしが知っている北京の場所で言えば、地下鉄・崇文門駅の南側に崇文市場というのがあります。ちょうど北京ダックの名店「便宜坊」の向かいになります。ここをもう少し大きくしたような感じでした。

この崇文市場もいずれは取り壊されてしまうのでしょうか? それでなくともすぐその南には、これまた巨大なデパートが建っているわけですから。

このデパートはほとんど日本のデパートと変わらず、一階は化粧品売り場です。入っていくと日本のタレントの大きなポスターがあちらこちらに張ってあったりします。日本の化粧品メーカーがかなり入っているので。でも最近は日本人タレントより台湾、香港のタレントを使っているところが増えてきましたね。

また地下は完全に日本のスーパーみたいになっています。ピッ、ピッというレジの音は日本人にはなじみの音ですね。いくらなのかもわかりやすい明朗会計です。

そんなお店が増えてきて、かつての「市場」と呼べるようなところがどんどん減っています。北京の人には便利になって、綺麗になって、品物が増えていいことばかりでしょうけど、懐古的な外国人にはもの悲しさを覚えるものです。

もちろんこの数年の近代的な北京しか知らない人には、こういう市場は汚いし、薄暗いし、品物も不潔な感じがするのでしょう。それに懐古的と書いたあたしだって、知っているのはたかだか88年の北京です。もっと古い北京を知っている、わが老師などに比べたら、つい昨日のことを知っているに過ぎないのでしょうけど。

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