2006年10月30日

読書人口

ミクシィのトップ画面に表示される読売オンラインのニュースに

「1か月読書せず」49%、若者の本離れ進む

なんてニュースが出ていました。一ヶ月本を読まない人が半数か、それじゃ本も売れないよねなどと思いつつも、一方で先日の毎日新聞には豊崎由美さんが面白いことを述べていました。

曰く、「若い人が本を読まなくなった」という言説は一種の都市伝説のようなものです、と。つまり読んでいる人は昔から変わらず一定数存在して、その割合は変わっていないということで。

書店回りをしていても、一方で売るためにマスを狙った商品なり宣伝なりというものもあれば、もうそういう人を相手にするのではなく、本当に本好きだけを狙った本作りをしてもいいのではないかという話題はしばしば出ます。

本好きが読み、それが一般の人にも伝わって売れ行きが伸びるっていうのが理想なんですけど、なかなかそうは問屋が卸さなくて……。

百万部を超えるベストセラーが何冊か出るわりには、全体としては低迷している現状。つまり、ある少数の本にだけ売り上げが集中して、それ以外の本は見向きもされないという状態がこの一、二年の出版界っていう気もします(涙)。

読み聞かせ、読書マラソンなど、あの手この手で読書率向上に努力している人がいるんですけどね……。

かつてテレビが普及する前、娯楽と言えば映画という時代は映画全盛期で、いわゆる「映画スター」も綺羅星だったのでしょうけど、テレビの普及とともに衰退していきましたよね。本についても、ゲームやケータイなんかの普及が、それと同じ現象を引き起こしているような気がします。

映画は最近は元気がよいのでしょうか? もし、そうであるならば、本についても元気を取り戻すヒントがあるのでは(?)なんて思いますが、結局は「人を引きつける作品を提供できるか」っていう、毎度言われていることに行き着いてしまうのでしょうか?

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