2006年10月20日

意外と……

朝日新聞社が新書市場に参入(!)というわけで発売した「朝日新書」ですが、その中の一冊を読みました。王敏さんの本です。

王敏さんは中国人ですが、日本暮らしも長く、日本人の考え方や心の持ちようなどにも、かなり理解のある方で、日本語も達者な方です。こういった本も、ご自身で日本語で著述されているのだと思います。

でも、今回の本、ちょっと日本語としておかしなところが散見されます(涙)。

文意が通じないとか、全く読み取れない、なんてことは、王敏さんの日本語力からして、もちろんありません。

読んでいる限りは、全く日本人が書いているのかと思えます。だからこそ、時々、ちょっと感じる違和感、言葉が違うというのではなく、一文字違うっていう、ほんのささやかなところなんですけど、そこが気になります。

<天下の>朝日新聞社が出す本なので、こういった校正はかなり目配りを聞かせてきちんとやっているのではないかと思うのですが、ちょっと「あれ?」な感じがしちゃいました。

もちろん、著者の文章をできるだけいじくらないというのも、一つの見識です。でも、著者が外国人(日本語を母語としていない人という意味)の場合、やはりおかしな部分は指摘するのが編集者の仕事だと思うのですが……。なので、読んでいて時々リズムがおかしくなる感じがしました。

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