2006年10月31日

負けちゃった!

今日から始まったバレーボールの大会。

TBSがずいぶんと前からスポットCMを入れたり、人気タレント(?)を使ったりして盛り上げに躍起になっていましたが、日本女子の第一試合は黒星スタートとなってしまいました(涙)。

個人的にバレーボールって嫌いなスポーツではありません。ロス五輪の頃から時々見てました。ただ他局で放送された大会の時のジャニーズといい、バレーボールには余計なタレントが目立ちすぎていて、それが鼻につきます。

もちろん、あたしなんかより真にスポーツを愛する人は、バレー選手がタレントのようにテレビ番組に出演して、きゃーきゃー騒がれているのすら苦々しく思っているのでしょう。

野球やサッカーなど、人気(や実力?)がついてくれば、テレビを初めとするマスコミがチヤホヤして祭り上げるという図式が出来上がっていますから、バレーのように東洋の魔女以来の根強い人気(たぶん孝行の部活でも、それなりの人気クラブなのでは?)があれば、こういう状況というのは、確かにやりすぎとは思いますが、取り立てて奇異には映りません。

選手たちがどれほど騒がれようと、スポーツの世界って勝てば官軍なので、この大会でメダルは無理としても、それなりの成績を出せればよいのだろうと思っています。そのためには予選ラウンドは当然全勝で進まないとならないのに、初戦で負けるとは……。

これでスポーツ新聞やスポーツ評論家、週刊誌などが一斉に批判的な記事を載せ始めるのでしょうね。せめて大会が終わってからにすればいいのに、と思います。

『城』かー!

カフカ賞を受賞した村上春樹さんが授賞式で会見をして

カフカの『城』を読んで衝撃を受けた

と発言されたそうです。

あたしの勤務先の<カフカ・コレクション>もいい調子で売れていますが、その中の一冊に『城』があります。他社の文庫にも『城』は収録されていますが、やはりうちで出している池内さんの翻訳が一番いいはず!

また、これをきっかけに売れてくれるといいなあと思います。

2006年10月30日

初恋……

光文社の古典新訳文庫。なかなか好評・好調のようですね。かく言うあたしも一冊購入し読了しました。

トゥルゲーネフの『初恋』です。

昔、岩波文庫で読みました。あらすじは薄ぼんやりとしか覚えていなかったのですが、読み始めてじきに、「ああ、そうだ、お父さんが恋敵(?)だったんだ」と思い出しました。

改めて読んでみると、思い焦がれる女の子に対する、煮え切らない態度、矛盾する言動など、どれも身に覚えがあるような無いような……。

ただ、思いのほか、主人公の父親とヒロインとの関係が掘り下げられていない、というかあっさりしているような感じがしましたし、彼女の恋愛の相手が自分の父親だと知り、身を引いた(気持ちが萎えた?)後のストーリー展開は面白味に欠ける気がします。

相手がお父さんだからなのかもしれませんが、やはり小説としてはもう一波乱も二波乱もあった方が、なんて思ってしまうのですが、実はこのように淡々と過ぎていってしまうのが、実際の恋なのではないかと思います。

こういう作品を四十を目前にした人間が読んで、胸が疼いているようでは、ピュアを通り越してむしろ気持ち悪いと思われるかもしれませんが、やはり昔を懐かしく思い出してしまいますね。

あたしの初恋っていつだったのかしら? あまり恋焦がれるって体験がないんですが、中学一年の時に委員会活動で一緒だった三年生の先輩に憧れていた想い出はあります。その先輩も、あたしのことをよく可愛がってくれましたが、その時点では恋とかそんな感情は自覚していませんでしたし、取り立てて好みのタイプってわけではなかったのは、当時も自覚していました。気の合う先輩ってくらいのものです。

でも、今思うと、やはりあれが初恋だったのでしょうか? 一年生と三年生ですから、正味数ヶ月での別れとなり、先輩が卒業後、どの高校へ進学したのかは全く知りません。卒業式の日、ボロボロ泣きながら先輩が「元気でね」と声をかけてくれたのが昨日のことのように思い出されます。

脱線しますが、あたしってクラスメートがどの高校へ(高校時代であればどの大学へ)進学したのかってことに全く興味がなくて、たまたま教えてもらった、話題に上ったから知ったという以外、ほぼクラスメート全員の進路を知りません(汗)。

その後、中学時代は、何人か仲良しの女の子ってのもいましたが、恋という感情は芽生えませんでした。高校は二年になる時にだけクラス替えがある学校だったのですが、一年の終わり頃に、他のクラスの女の子でカワイイ子だなと思える子を知りました。

そして二年になって新しいクラスになりましたが、なんとその子が同じクラスでした。こういう偶然ってあるんだな、と思いました。ただ、いざ同じクラスになってしまうと、やはり毎日顔を合わせるわけですし、話もしますから、ときめきなんてものはわきません。容姿は確かにあたし好みなんですが、だからといってそれ以上に引かれるものもなかったのは確かです(←別に性格が悪かったなんてことはありません。性格も明るいいい子でした)。

でも、あたしは二年・三年を一緒に過ごしたクラスの中に、別に大好きな子ができてしまいました。結局その子のことを引きずって今に至っているというのが嘘偽らざる気持ちです。あたしはタバコを吸う人が嫌いなので、どんなに好きな子でもタバコを吸っているというだけで恋愛対象から除外してしまいますが、その子だけは特例、例外なんです。

彼女だけは、卒業後どの大学へ進学したか知っていました。だからといって、何かアクションを起こしたわけではありませんし、卒業後一回も逢ってもいなければ、手紙のやりとりもありません。今ごろは結婚して幸せな家庭を築いているのだと思います。

読書人口

ミクシィのトップ画面に表示される読売オンラインのニュースに

「1か月読書せず」49%、若者の本離れ進む

なんてニュースが出ていました。一ヶ月本を読まない人が半数か、それじゃ本も売れないよねなどと思いつつも、一方で先日の毎日新聞には豊崎由美さんが面白いことを述べていました。

曰く、「若い人が本を読まなくなった」という言説は一種の都市伝説のようなものです、と。つまり読んでいる人は昔から変わらず一定数存在して、その割合は変わっていないということで。

書店回りをしていても、一方で売るためにマスを狙った商品なり宣伝なりというものもあれば、もうそういう人を相手にするのではなく、本当に本好きだけを狙った本作りをしてもいいのではないかという話題はしばしば出ます。

本好きが読み、それが一般の人にも伝わって売れ行きが伸びるっていうのが理想なんですけど、なかなかそうは問屋が卸さなくて……。

百万部を超えるベストセラーが何冊か出るわりには、全体としては低迷している現状。つまり、ある少数の本にだけ売り上げが集中して、それ以外の本は見向きもされないという状態がこの一、二年の出版界っていう気もします(涙)。

読み聞かせ、読書マラソンなど、あの手この手で読書率向上に努力している人がいるんですけどね……。

かつてテレビが普及する前、娯楽と言えば映画という時代は映画全盛期で、いわゆる「映画スター」も綺羅星だったのでしょうけど、テレビの普及とともに衰退していきましたよね。本についても、ゲームやケータイなんかの普及が、それと同じ現象を引き起こしているような気がします。

映画は最近は元気がよいのでしょうか? もし、そうであるならば、本についても元気を取り戻すヒントがあるのでは(?)なんて思いますが、結局は「人を引きつける作品を提供できるか」っていう、毎度言われていることに行き着いてしまうのでしょうか?

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