蔵書楼
昨日は、あたしの寝室(と呼ぶほどの部屋じゃないです……汗)の文庫・新書用書架をご紹介いたしましたので、今日は勉強部屋の書架をちょこっとだけご紹介いたします。
かつて流行った(今も流行っている?)スライド式本棚も使って、こんな感じで本が並んでいます。
本って、大型の豪華本(百科事典とか美術全集なんか)を除くと、意外と奥行きがないんで昨日紹介したような薄型書架でも十分収納できますね。
ご覧のように、って見てもわからないかもしれませんが、並んでいる本のほとんどは中国(大陸、台湾どちらも)の本です。欧米の本なら「洋書」と言うのでしょうけど、中国の場合だと何と言うのでしょう? 一応、業界では「中文書(ちゅう・ぶん・しょ)」と呼んでいます。
「中文」というのは中国語で「中国語」のことなので、「中国語の本、中国語で書かれた本、中国で発行された本」というような意味です。ちなみに日本で発行された本(いわゆる、あたしたちが普通に本屋さんで買う本)は「和書」と呼んでいます。
まあ、こんなに中国の本を持っているのは、あたしが大学時代に中国思想を学んでいたからで、調べ物をするのにいちいち学校の図書館まで行っていたら面倒くさいので、休みの日や晩に家でも調べられるように基本的な文献を揃えていたら、こんな具合になってしまいました。
もちろん学生時代に専門としていた分野の本も卒論のために買い集めていましたから、これらの本の中の、それなりのスペースを占めていますが……。ただ、いづれにせよ文系ってのは本があふれる学問分野ですね。
部屋は6畳の洋間で、そこの壁に本棚を置くだけでは足りないので、部屋の真ん中に、それこそ部屋を二つに区切るかのように本棚を置いて壁のようになっています。本棚の壁で仕切られた一方にはパソコンと机があり、もう一方は上の写真のように、細い通路を挟んで両側が本棚です。(正面に見ているのは、キティちゃんのぬいぐるみで、その裏に般若心経の掛け軸が……)
6畳ばかりの部屋に幅90センチくらいの本棚が十四、五本は並んでいますので、ここで巨大地震でも来たら、ひとたまりもないだろうなあ、なんて考えることもありますが、本に埋もれて死ぬのもあたしらしいかもしれません。
専門にしていたジャンルがジャンルだけに、こんな(↓)本も少しだけ持っています。
線装本(せん・そう・ぼん)です。しばしば「和綴じ本」とも呼ばれますが、中国で発行された本も何冊かありますので、「<和>綴じ」って言うのは変ですよね。日本のものは主に明治時代に発行されたものです。
江戸時代のものも古本屋で売っていますが、格段に値段が上がりますので、あたしなんかには手が出ません。と言うか、サラリーマンがそんなものまで集めてどうするの(?)っていうレベルでしょう。ちなみに室町以前になると、もう美術品の域です。
とまあ、こんな本に囲まれて暮らしています。このところ毎年のように中国へ行きますが、最近はあまりこれという本がないですね。古典は、主要な版本の影印本も出尽くした感があり、新たに出たとしても非常に高価です。それと最近はCD-ROMやDVDでの販売も増えているのが中国の趨勢です。
ちなみに、持っている本はこんな風にリストを作って整理してました。
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