2006年9月11日

みんなで激論?

昨今は読書会が花盛りなんでしょうか?

少し前にも書きましたが、あたしの勤務先から出ている『ジェイン・オースティンの読書会』が結構売れた(売れている)ことで、ちょっと周囲を見回してみると、アメリカなんかでは読書会が流行っているらしいとか......

これも確か既に書いたことですが、日本で読書会というと、たぶん8割から9割方、大学のゼミでの演習になるのではないでしょうか? いや、あれを<読書会>と読んではいけないのかしら?

それはそうと、あたしの勤務先でも読書会の活動がいよいよ始まったと、メルマガに書いてありました(←もちろんそれ以前から知ってましたけど)。公式サイトに実際の活動のレポートも載っています。

なんか楽しそうですね。え、あたしは参加してないのかって? はい、参加してません。だって、あたし、文芸書って苦手ですもの。それに参加している人たちみたいにたくさんの本を読んでいるわけじゃないし......。議論についていけないわ。

ただ、作品を読んで、参加者それぞれが思い思いに感想や意見をぶつけあるってのは本当に楽しそう、それこそ<知的遊戯>って感じがしちゃいます。

あたしが参加している大学時代以来の研究会は、中国の古典を読んでいるわけで、感想を言い合う前に、まずは現代語訳の作業があります。どう解釈するかで参加者それぞれの意見対立ってのはありますが、作品を鑑賞した上での議論となると、なかなか難しいです。

なにせ読んでいるのが古代の思想書ですし、当時の状況、思想的情況だけではなく政治・経済・社会的な情況も視野に入れないと解釈できません。それ に、そもそもその古典作品が果たしていつの時代に成立したものなのかってところからして議論の余地があるんです。だからこそ、内容を吟味して、内容から成 立年代を絞っていく作業が必要になるんですけど、そこまで実力が達していなくて......(T_T)。

しかし、こういった読書会、もっともっとメジャーになると楽しいなあと、素直に思います。先週発売になった『テヘランでロリータを読む』も読書会の話ですし。

コメントする