2006年8月13日

フジ版リング

妹が借りてきたレンタルビデオの「リング」を見ました。

あの有名なジャパニーズホラーの「リング」ですが、松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀出演の映画版ではなく、映画公開よりも以前にフジテレビでスペシャル番組(2時間ドラマ?)として放送されたものです。

ビデオパッケージには「完全版」などと書いてありますが、ネットでいろいろ調べてみると、テレビでは放送できなかったHシーンがきちんと収録されているということと、問題の呪いのビデオがボーナスとして収録されていることが「完全版」の意味らしいです。

確かにHシーン、テレビで放送するにはかなりキワドイなあというシーンでしたね。もし、この番組がゴールデンタイムに放送されていたのだとしたら、やはり子供には見せたくないと思っちゃいますねえ。

ところでこのフジテレビ版。ネットの情報では原作にもっとも忠実だということです。確かに主人公の浅川、映画では松嶋菜々子が演じ、真田広之が別れ た夫という設定でしたが、テレビでは高橋克典が演じているように男で、高山とはかつてちょっとした縁(腐れ縁?)があったという設定です。

何よりも映画と異なるのは、山村貞子が両性具有者だということです。両性具有というのは、生物学的にもままあるようで、そういう人間も数多く報告がありますが、透視術など常人とは異なる能力を持つ人の象徴としても描かれているようです。

テレビ版で貞子を演じた三浦綺音という子は、その当時はちょこちょことテレビやグラビアにも出ていたようで、けっこう裸を売りにしていたタレントさ んのようです。この「リング」でも意外とあっさり脱いでいます。(そう、この「リング」はやたらと裸が多い!)でも、最近は全く音沙汰なく、少なくともテ レビでは全く見なくなってしまったようです。まあ、このビデオが95年くらいのもので、テレビ放送となるとそれ以前なのですから、軽く10年以上前ですよ ね。時代も変わりますよね。

で、大筋は映画のリングと同じで浅川は助かり高山は死んでしまうのですが、映画でも仲間由紀恵が貞子を演じた「リング」などを見ると、貞子って望み もしないのに人とは異なる力を持って生まれてきてしまったために、人並みな幸せを手にすることが出来ず、あらゆる不幸を背負って育ち、怨みを抱いて死んで いった、かわいそうな女性として描かれています。

このテレビ版も、やはり見終わった感想としては「貞子ってかわいそう」になってしまいます。そこが日本的なんでしょうか。アメリカ映画みたいに、怨みとなったら怨み一点張り、何の救いもなく殺しまくる、って方が理解しやすいんですけど......。

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