2006年7月21日

仕事より読書が大事と思いたい

あたしの勤務先のウェブサイトに情報が出ていますが、今、啓文堂書店吉祥寺店でUブックスのフェアをやっています。このことは既にこのダイアリーでも書いてますね(笑)。

このフェアはUブックスをこよなく愛するサラリーマン集団・白水Uブックス研究会に、書籍の選定をお願いし、POP・帯なども作成していただいた企画だっていうことも、既に書きました。

このフェアの会場で、同研究会によるフリーペーパー『仕事より読書が大事と思いたい』が配布されています。このフリペ、こういうフェアをやってますということで社内を回覧していたのですが、これが数日前ようやくあたしの手元へ戻ってきました。

実は、たくさん作ったフリペは、一部の関係者に配布した以外はすべて啓文堂書店さんに持って行ってしまったので、あたしの分を回覧している間、あたしはそのフリぺを読むことができなかったのです。

初めて手にしたときにザッと目を通したくらいだったので、今回ようやくじっくりと読んでみました。

まずタイトルからしてそそります(笑)。

表紙をめくって関東の挨拶文に続いては、U研メンバー7人がそれぞれテーマを決めて選んだUブックスのベスト5です。

・少数派腐女子のための妙なる世界文学5選(←腐女子は誤植ではありません)
・映画化されたUブックス5選
・生きることは文学することだと思える5選
・室内干しの洗濯物と過ごすときに読みたい5選
・地球上からなくさないでほしい5選
・今どき?憧れのヨーロッパ5選
・Uブックスを持って街に出よう5選

以上です。うーん、スゴイです。何がスゴイって、こんな風にUブックスを眺めたことなんてなかったものですから、ただただ驚嘆です。そしてU研の方々の愛を感じます。

振り返ってみると、例えばあたしなんか学生時代に中国のことを勉強していたんですけど、もし知り合いの高校生に「大学で中国学を学ぶんで、いい参考書を教えて」と言われたら、簡単に5冊を選べるでしょうか?

「面白そうだなと思ったのを手当たり次第に読んでみれば」なんて答えそうです。でもそれってなんのアドバイスにもなっていませんよね。それにパッと 具体的な作品を挙げられないってのは、あたし自身が実は真面目に本を読んでこなかったってことの裏返しじゃないかとも思えるのです。

なので、それぞれ個性的で、もちろん説得力のある選書リストを眺め、驚嘆とともに畏敬の念を覚えてしまうのです。

さて話をフリペに戻しますと、この7つのベスト5の後に、極楽寺坂みづほさんによるトリビュート小説『若きWのあらたな悩み』があります。これも珠玉の短篇と呼んで差し支えないでしょう。

そして最後に、今回のフェア会場で各Uブックスの上に貼ってあるPOP18枚が、縮小されて載っています。このPOPもまた面白いです。あたしの場 合、Uブックスは読んだことのない本ばかりなので(←それでいいのか!)、ああ、こういう本なのか、と読書熱を惹起されることしきりです。

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